40歳からの資格取得!若い時とは違うものが見えてくる!(仕事編)

子育ても一段落してなんとなく時間もできたけど、これといった趣味もないし・・・
そんなあなたにこれからの人生が豊かになるおすすめの検定、資格を集めてみました。
「ここから」世代(40~60代)のみなさんへ、これから取得をおすすめする資格を独断と偏見でまとめてみました。
今回はこれから仕事に活かせそうな資格をご紹介します。
今さら資格取っても活かせないし、そもそも面倒!
そう思われるかもしれませんが、新しいことを学ぶのは意外と面白いですし、頭を使いますのでボケの防止にもなります(笑)。
是非資格取得にチャレンジしていただけたらと思います。
老後を楽しく豊かな生活にするために、趣味に生かせる資格検定もたくさんありますのでこちらもご確認ください。
より充実した人生とするために、頭と身体を使って、日々勉強しましょう。
資格の分類
資格といっても国で認定している資格もあれば民間の資格もあります。
仕事に役に立つ資格や検定、趣味の資格や検定もあります。
資格の分類をまとめましたので参考にしてください。
国家資格
法律に基づいて国あるいは国から委託をうけた機関が実施する試験で一定の行為を行うことを許可する資格のことを指します。国家試験というだけあり、難しい試験もありますが、一生ものの資格も多いです。
国家資格には業務独占資格と、名称独占資格があります。
業務独占資格というのは特定の業務を行うにあたり、その資格が必要な資格となります。
たとえば、司法書士や弁護士、公認会計士、社会保険労務士、宅地建物取引士(宅健)などがあります。
医師や薬剤師なども業務独占資格ですね。
一方の名称独占資格はその資格を有していなければその資格の呼称を名乗ってはいけない資格となります。
たとえば、管理栄養士や中小企業診断士、保育士などがそうです。
保育士の資格がなくても保育園で保育補助として働くことは可能ですが、「保育士」であると名乗ることはできません。その資格を所有していないと資格名称(肩書き)を名乗ることができません
公的資格
国家資格ではありませんが、商工会議所などの準公的機関が実施する試験で公的というだけあり仕事に生かせる資格もたくさんあります。
カラーコーディネーターや、消費生活アドバイザー、介護支援専門員(ケアマネージャー)、日商簿記検定などがこれにあたります。
競馬関連の資格(騎手や調教師など)も公的資格です。
民間資格
協会や、一般企業などが独自に審査基準を設けて認定する資格です。
民間資格といっても一般に認知されている資格も多く、TOEICテストやファイナンシャルプランナー、PMPなどは公的資格の実用英語技能検定(英検)や、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能検定、同じく国家資格のプロジェクトマネジャよりも知名度も、評価も高い場合があります。
趣味に活かせそうな資格
民間資格には面白資格(検定)もたくさんあります。
有名なところでは野菜ソムリエなどがありますが、それ以外にもウイスキー検定、大河ドラマ検定、チョコレート検定などもあります。
仕事に活かせそうな資格
面白資格もよいですが、まずは仕事に生かせる資格を目指したいですね。
仕事に活かせる資格というと2種類あります。
現状の仕事に活かせる資格、次のステップに行くための資格がそうです。
今回は現状の仕事に活かせそうな資格をまとめました。
今から取得したい資格

PMP
プロジェクトマネージメントのプロフェッショナルを認定する国際的な資格です。(民間資格)
プロジェクト管理をされる方には是非取得していただきたい資格です。
プロジェクトマネジメントを体系的に学ぶことができます。
情報処理推進機構(IPA)のプロジェクトマネージャ試験(PM)とよく比較されますが、PMは情報処理技術者を前提としたプロジェクトマネージャーの資格であることに対しPMPはあらゆる業界のあらゆるジャンルのプロジェクトマネージャーを前提としていることが大きく違います。
また、PMは国家資格ですが、PMPはPMI(プロジェクトマネジメント協会)が認定する国際資格(民間資格)です。
PMIはワールドワイドに展開しており、国際的には圧倒的にPMPが知名度があります。
というか、日本以外ではPMは認知されていません。
私が取得のために受講した研修でも医薬系、外資系銀行、精密機械販売など様々な業種で職種も生産管理や営業系、IT系、企画系など様々なプロジェクト管理をされている方たちが同時に受講されており、多方面で需要のある資格であると感じました。
資格取得にはPMIが認定した研修機関で35時間の研修を受ける必要があります。(eラーニングでの研修も存在します)
受験資格は大卒で4500時間、高卒で7000時間以上の実務経験、大卒で36か月、高卒で60か月以上のプロジェクトマネージャとしての実務経験が必要です。
試験を受ける際に事前申請(証明)が必要です。
PMPの有効期間は3年です。
有効期間である3年間の間にPMIが指定する方法で60時間以上の研修など(アクティビティ)受けて報告・承認されないと資格の継続ができません。
取りっぱなしの資格ではなく取得後も知識向上などを求められているのもPMPの特徴となります。
試験はコンピュータを利用したテスト(CBT:Computer Based Testing)で日本ではプロメトリック社での受験となります。東京だと御茶ノ水になります。
基本は英語での出題ですが日本ではサブ言語として日本語も選べます。(併記されます)
直訳なので、日本語がわかりにくい問題もいくつかあります。
英語が得意な人は英語の問題を読んで回答していったほうが効率が良いかもしれません。
合格率は60%などといわれていますが、受験までの敷居が高いこと、受験費用が高いことから一般の資格試験のように(気軽に)受験する方が少ないため合格率が上がっているだけで、難易度としては非常に高い資格です。
35時間の研修を受けた後、独学で200時間は学習が必要かと思います。
管理職の方、プロジェクトマネージャーの方は是非チャレンジしていただきたい資格の一つです。
研修も受けなければなりませんし、試験費用もえらく高いので、個人で受けるのはちょっと厳しいですが・・・
メンタルヘルスマネジメント試験
労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」が、平成27年12月1日に施行され、企業内でも今注目されている資格です。
日経キャリアマガジンの「ビジネスパーソン900人に聞いた! 仕事に役立つ資格ランキング2016」で、お役立ち資格ランキングでも3位となっています。
メンタルヘルスマネジメント試験とは・・・
仕事や職業生活に強い不安や悩み、ストレスを抱える人は増加傾向にあり、心の不調による休職や離職もまた増加しています。働く人たちがその持てる能力を発揮し、仕事や職場で活躍するためには、心の健康管理(メンタルヘルス・マネジメント)への取り組みが一層重要になってきました。
心の健康管理には、一人ひとりが自らの役割を理解し、ストレスやその原因となる問題に対処していくことが大切です。また、雇用する企業としても、社会的責任の履行、人的資源の活性化、労働生産性の維持・向上を図るうえで、社員のメンタルヘルスケアについて組織的かつ計画的に取り組む必要があります。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得していただくものです。
(公式HPより)
試験は1種から3種まで3段階あり、それぞれ以下のような受験者を想定しています。
1種:マスターコース
社内のメンタルヘルス対策の推進
産業医、産業保健スタッフなどと連携してメンタルヘルス対策の計画、企画立案、実施をする人を想定した試験です。
主に人事労務管理スタッフ、経営幹部向けの資格となります。
選択問題(マークシート)のほかに、論述問題があり、難易度としては若干高いです。
論述問題は50点のうち25点以上取れれば良いので、論述問題が苦手でも選択問題で80%取れれば合格となります。
ただし、選択問題も意外と難易度が高いので選択問題75%(75点)、論述問題60%(30点)を狙ったほうが良いと思います。
私の感覚ではきちんと勉強していけば、論述はよほど難しいテーマが出なければ60%は行けると思います。
以前一度受験しましたが、あまり受験対策ができない状態で、論述25点は取れました。
合格率は13%程度と高難易度な試験となっていますが、取得すれば社内でも一目置かれる資格です。
また、人事系、管理職系であれば、転職にも有利だと思います。
2種:メンタルケアコース(管理職向け)
部門内、上司としての部下のメンタルへルス対策の推進
2種は今年の春に受験者が10000人を超え、今注目されている資格です。
主にメンタルヘルスケアの意義と管理監督者として、部下への配慮、部下から相談を受けた場合の対処方法などが出題されます。
メンタルヘルス全般の基礎知識から、部下の状況(普段と違う行動や言動がないか)、早めのケア、相談を受けた場合の対応方法(聞く耳をもつ、助言の方法)など広く問われます。
こちらは選択問題(マークシート)のみで100点中70点以上で合格となります。
公式テキストの内容と、各種行政の最新の統計情報からの出題が出ますので、テキストの読み込み、最新情報への置き換えが必要となります。
過去問題集が出ていますのでそちらを参考に試験対策を行っていきますが、過去問以外からの出題も多く、広くテキストの読み込みが必要な試験です。
合格率(約50%)の割に意外と難しい試験だと感じます。
高得点を狙うのは難しいので得意分野を見つけてそこを伸ばし、苦手の部分は思い切って切り捨てる勇気も必要です。
3種:セルフケアコース(一般社員向け)
組織における従業員自らのメンタルヘルス対策の推進
対象は一般社員となり、セルフケアの試験となりますので今回の説明は省きます。
メンタルヘルスマネジメント
http://www.mental-health.ne.jp/
TOEICテスト
もはや説明するまでもないかもしれません。
年間250万人以上の方が受験する英語力を試すワールドワイドな試験です。
リスニング、リーディングの各セッションスコアとトータルスコアで評価し、資格取得ということではなくスコアレベルで自身の英語力が評価される試験です。結果は10~990点であらわされます。
蛇足ですが、990点取るのも大変ですが、10点取るっていうのも相当難しそうです。
基本4択ですので、正解が解っていてあえて間違いを選択しないと1/4の確率で正解してしまいます。
全く英語が解らなくても200点は取れちゃうと思うんですよね。
10点取れるすごい人見てみたいです。(笑)
現在TOEICテストは3種類に分れています。
上記の一般的なTOEICテストは
「TOEIC Listening & Reading Test」
こちらはテスト名の通り、リスニング、リーディングの試験です。
英語で話す・書く能力を測定するためのテスト
「TOEIC Speaking & Writing Tests」
各自1台パソコンで音声を吹き込んだり、文章を書きこんだりして回答していく試験です。
そのため受験料も10260円と少し高めに設定されています。
2016年に1月にスピーキングだけのテスト「TOEIC Speaking」も始まりました。
こちらは6,804円(税込)で試験時間も20分です。
英語の初級者・中級者向けとして「TOEIC Bridge」というテストもあります。
通常のTOEICテスト(TOEIC L&R)よりも日常的で身近なコミュニケーション場面や素材をテスト問題に採用しており、出題問題数は半分、時間もおよそ半分ですが、リスニングは少し遅めに設定されているそうです。
同じくスコア式ですが、リスニング10点~90点、リーディング10点~90点、トータル20点~180点の2点刻み採点されます。
受験費用は4,320円(税込)です。
TOEIC
http://www.toeic.or.jp/
ビジネス文書検定
これはスキルアップというよりはビジネスの基本ですね。
ビジネス文書には一定の約束がありますが、その知識や技能をさし図る検定となります。
ビジネス文書なんて普通に書けるし、、、
って方も一度テキストだけでも読んでみることをおすすめします。
大概は問題ないと思いますが、意外とできていないこともあると思います。
たとえば社内通達を出す場合、文面の先頭にあるのは何だと思いますか?
タイトル? 宛先? 日付?
正解は文書を識別する「文書番号」です。
その後も間違いやすいですが、宛先ではなく、日付が先です。
理解している方には「何を今さら」ってことですが、意外と間違えている人も多いです。
まぁ、普段一から文書を起こすことはそうないので、意識していないのかもしれませんね。
このような、文書体裁や正しい漢字、適切な言い方を問う問題が出題されます。
試験は1級から3級まであり、
3級は上司の指示に従い文書作成ができるレベル
2級は単独で文書作成ができるレベル
1級はそれを指導することができるレベル
となっています。
また、合格率は3級で76%、2級で57.5%、1級は24.9%となっています。
出題は表記技能、表現技能、実務技能の3つの領域からとなっており、それそれで60%以上の正解で合格できます。
Ⅰ.表記技能/正しい用字や用語が使える。ビジネス文書の書式等について知っている。
Ⅱ.表現技能/正確で分かりやすい文章や礼儀正しい文章が書ける。
Ⅲ.実務技能/社内文書や社外文書が書ける。文書の取り扱い等についての知識がある。
※Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ.の各領域において,それぞれの得点が60%以上のとき合格になります。
テキストに従い勉強すれば2級までは比較的簡単に取得できます。
3級と2級、2級と1級は併願できますので一度に受けてもよいかもしれません。
鬼門は漢字です。
出題される範囲も意外と広く試験対策がかなり厳しいです。
私は普段ほとんど字を書かないので(メモもパソコン)漢字が苦手で、簡単な漢字もすぐに出てこないくらいひどいのですが、過去問は押させていきましたが、2級は漢字で落ちてしまいました。
漢字が普通に書ける人なら2級までは1発合格できると思います。
ビジネス文書検定
http://jitsumu-kentei.jp/BB/index
簿記
今から簿記を理解して経理畑の仕事に就くのは難しいですが、簿記も必要なスキルですし、勉強してみると面白いです。
簿記は専門用語も多く、とっつきにくいですが、会社の経営状態を知るための財務諸表が解るようになり、得意先の経営状態が解ればそれぞれの会社との付き合い方もそれなりに変わってきます。
一般大手の財務諸表も読めるようになり、経済のこともより深く理解できるようになります。
意外と会計・経理に疎い個人経営者の方も多いので、副業で身近の知り合いの方をお手伝する機会もあります。
簿記の資格というと「日商簿記検定」「簿記能力検定」がありますが、メジャーなのは日商簿記検定の方です。
日商簿記は、試験は1級から4級まであり、
4級は入門レベルで、複式簿記の仕組みが理解できていて、初歩的な基調ができるレベル
3級は基礎的な商業簿記が理解できていて経理関連書類の適切な処理、青色申告書類の作成など初歩的な実務ができるレベル
2級は高度な商業簿記、工業簿記が理解できていて、財務諸表の数字から経営内容を把握できるレベル
1級は大学で学ぶ程度の商業簿記、工業簿記、会計学、原価計算や財務諸表規則、各種法規を理解しているレベル
となっています。
まずは3級、できれば2級まで取得したいところです。
それぞれ合格率は34.6%、19.1%(2015年度)となっています。
次のステップとして公認会計士や、税理士などの上位会計資格取得を目指してもよいですね。
2級までであれば、独学でも十分合格可能な資格です。
ただし専門用語が多く、癖があるので理系の人はちょっときついかもしれません。
あと、計算問題が多く出題されます。
計算は電卓の使用が可能ですが、普段から電卓の使用になれていないと計算に時間がかかり時間切れになることもありますので、ある程度電卓をたたく練習もしておきましょう。
市販されているテキストと問題集を2,3回解けば電卓になれてくると思います。
また、使用できる電卓は限定されていますので、こちらも注意が必要です。
消費税が自動計算できたり、プログラミングができる電卓などは使用が制限されています。
日商簿記
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping
まとめ
いかがでしたか?
この歳で今さら資格取得なんて! と、あきらめている方も多いかと思いますが、勉強をしてみると新たな気づきもあり、見識も広がります。
取得する資格によっては会社での評価にもつながったり、場合によってはより良い職種につくこともできるかもしれません。
スマホのゲームのレベルアップも楽しいですが、何かを勉強するほうが、自身の向上につながります。
遊んでいる時間を少し削って、何か資格を取る勉強をしてみてはいかがでしょうか?
頭を使えば、ボケ防止にもなりますので、是非チャレンジしていただきたいと思います。
<参考文献>
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