民泊(airbnb)をやってみて楽しかったこと、予想外だったこと、困ったこと

外国人ゲストの行いやゴミ問題、騒音などで悪のイメージが多い民泊ですね。
既存のホテル、旅館、民宿などの業者からの圧力なのか、規制緩和の話についてもなかなか進んでいない状況です。
実際に民泊を行っていない人の意見も多く、外国人ゲストのイメージ、民泊のイメージがどんどん悪くなっているようにも思います。

今回は実際に民泊を行った経験から、テレビや報道番組ではあまり詳しく取り上げられない【楽しい事、予想外で驚いたこと、困ったこと】についてお話しますね。

 

民泊(airbnb)のホストは楽しい

民泊をしていなかったら、出会うことがなかったと思う人との出会い。

これは日本人、外国人共に会う人数が、今までの20%増しくらいになりました。
今までの仕事をしていたら、例えば、こんなに外国人のかたと会う機会も多くなかっただろうな…こんな職種の人たちと出会うこともなかったかもしれない…と考えると、なんだかワクワクすることも多くなりました。
自分の気の合うゲストばかりではありませんが、とても良い体験をしていると感じます。

外国に興味を持つことが増えた。

将来は外国の色々な国にロングステイをして暮らしたい!という、自分の中で目標がありました。
でも、自分の好きな南国で、リゾート地で、キレイで、オシャレで…と、そんな感覚だったのですが、民泊を始めてから変化が起こりました。
世界各国から来るゲストからの「自分の国、町」の情報を聞いたり、ゲストブックへ記入して下さった内容から【行ってみたい国、行ってみたい町】がどんどん増えていきます。テレビでも海外の情報にとても敏感になります。
ゲストの国に何かニュースがあると「〇○さんの国。大丈夫かな。」と心配になったり、情報番組では「〇○さんの地域、こんな街並み。」と嬉しい気持ちになります。
子どもがいる環境での民泊、とても国際的で、外国に興味を持つ意味からは、とてもお勧めしたいです。
私は子どもの独立後に始めてしまいましたが、「もっと早くこんな環境が作れたら良かった!!」と感じます。

英語が強制的にでも少しづつ身につく。

民泊利用のゲストが90%以上なので、ほとんどのやり取りが英語です。
始めたころは、【沖縄という場所でダイビング目的のゲストが多いのだろう】という考えで、日本人のダイバーが集まる民泊という想像をしていたのです。
でも、いざ始めてみると90%以上の外国人ゲストでした。問い合わせ、予約、場所や観光地、目的地までの距離や使用できるバスなど…様々な質問が英語のメールで飛び込んできます。
もう、英語は苦手…とも言ってられない状況で、Google翻訳を駆使しながら返答です。
実際に電話で問い合わせがあったり、会う事もあるので、緊張でドキドキしながらも「
I’m not good at English. Please slowly」とたどたどしい英語で話します。
ゲストも優しいので、ゆっくりとわかりやすい単語を選んで話してくれます。
この民泊の仕事を始めていないと、ここまで真剣に英語の必要性を感じずに、いつまでも英会話の勉強をしないままだったろうなぁと思いました。
…今でも、赤ちゃん程度の英語力ですが…。

 

民泊(airbnb)のホストをやってみて予想外で驚いたこと

・外国人ゲストのマナー

本当に、良い意味で驚きました。
実は私も始める前は「すごく汚されそう。」「ハウスルールは守ってくれるのかな…」と、テレビなどの報道でのマナー問題を見ていたので心配していました。

でも、始めてみてわかりました。「マナーがとても良いゲストが多い。」のです。
ゴミは問題になるといけないので、収集場所には出さずに私が持ち帰ることにしているのですが、その分別もきちんとされていて共同の収集場所へ出すこともありません。

確かにマナーの悪いゲストもいます…でも、それは日本人でも外国人でも同じです。
日本のゲスト、かなりマナー違反が多い事に驚くことも多いです…。

「外国人観光客」「日本人観光客」ではなく、マナー問題は、そのゲストの資質というか…考え方というか。「旅の恥はかき捨て」と考えている日本人も多いですから。
平等に偏見を持たずにいたいな。と考えるきっかけになり良かったです。

・英語を話せる人が多い事

中国、韓国、台湾などのアジア圏のゲスト。英語が普通に話せるひとが多いので驚きました。「母国語+英語+日本語も少し話せますよー。」というゲストが多いのです。
スゴイっ!!  私はこんなに日本語だけで精一杯なのに…なぜに??

中学、高校、大学の一般教養で英語…そして第二外国語はドイツ語を選択していたのに、ドイツ語はもう頭の片隅にも残っていない状態です。

ゲストノートには母国語で、色々な思い出を書いてくださっています。ゲスト同士の会話も母国語で、でも私に話しかけるときは英語できちんと話して下さっているのです。

多言語を自由に操る外国人ゲスト!!!
もう尊敬に値します。うかうかしてられない…英会話を身に着けようとひしひしと思いました。

・狭いワンルームタイプの浴槽にも入って楽しまれていること

私の部屋は単身者向けワンルームの、「ダイビングへ行く人が一人でも借りやすいように」という部屋です。

浴室はバス・トイレ別々ですが浴槽はそんなに広くはないです。むしろ狭いです。
でも、外国人ゲストから「バスタブに浸かったよ。日本を感じた。」というようなメッセージをもらうことも多いです。

檜のお風呂で、温泉のように広かったら良いのですが…大柄の外国人男性もバスタブに浸かって下さっているとは…驚きと共に嬉しかったです。
早速、炭酸ガスのでる色々な香りの温泉入浴剤を部屋の備品にしました。

イメージ的にはバスタブには浸からずに、その中でシャワーをするのかな…と思い込んでいたのですが、外国人ゲストは「日本のお風呂」のイメージでワクワクして来て下さっているのだと感じました。
みなさん、入浴剤を入れて楽しんでくださっている様子です。

 

民泊(airbnb)のホストで困ったこと

・泥酔ゲスト

これは民泊を始めて2人目のゲストの時です。
夜中の3時頃に呂律の回らない口調で「鍵が開かないー。近くで飲んでいるから来てくれー。」とゲストから連絡がありました。

泥酔している…と思いましたが、もしかして本当に開かないのかも…と民泊の部屋へ夫と一緒に大急ぎで駆けつけました。ゲストへ連絡し、到着したことを告げて待つこと30分。
千鳥足でゲストが「この鍵がなー、ここへ入れたら凹んで開かへんねん。かなんわー。」と、よろけながら大声で説明しています…鍵が開くことは到着前に確認済みでしたが、ゲストの鍵で見守りながら、もう一度やってみてもらいます…。
「あれ、開いたなぁ。すまんすまん。」
…会話から推測されますが、日本の関西の男性です。まぁ、今回はいいことにします。

このことがあってから、部屋に「泥酔による呼び出し、迷子などの対応は、タクシー代、時間対応として別途請求します。」と注意書きに書くことにしました…。

そして、女性が民泊を始めるときは写真に男性と一緒に写っている写真を使うか、深夜などの呼び出しには男性に一緒に来てもらうことをお勧めします。

・パスポートをなくした

嘘のようなホントの話です。
チェックアウトして2日後に「パスポートがない。忘れていないか?」との連絡があり、「ないですよ。次の宿泊場所かカバンの下の方は?」と聞いても「ない。」と泣きながら繰り返しています。「もしかしたらゴミ箱かもしれない。」と言われ、民泊の部屋から持ち帰ったゴミ袋の中身をチェックすることになりました。

そしたら、奇跡的にコーヒーにまみれながらシワシワヨレヨレになったパスポートを発見。最寄りの駅まで持って行き、一件落着でした。

これはたまたま自宅でゴミを破棄することにしていたこと、自宅のゴミの日が明日であったことの偶然で見つけましたが、なかなか無くしたりゴミにいれたパスポートは見つからないですよね。

そして本音では、生ごみのゴミ袋を開けて探すこともしたくはなかったです…
パスポートゴミ箱事件は、かなりのインパクトでした。

 

まとめ


こんな感じで、楽しいこと、驚いたこと、困ったことを紹介してみました。

本当はもっともっと書ききれないくらいに、ゲストごとに色々な思い出があります。

きっとこれは、実際に始めてみないと本当に楽しい事、驚き、困ったことは文章だけでは伝わらないのだろうなぁと思います。

この他にも感動したことや、腹が立ったことなど、良い事ばかりでもない話もあります。
でも、テレビでよく言われるように【外国人観光客】がマナーが悪くて、【日本人観光客】はマナーが良くて安心…かというと、絶対にそうではないことは身をもって実感しています。

民泊を始めて【旅の恥はかき捨て】では、いけない事は世界共通だと感じる最近です。

 

 

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