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秋植え球根で春の寄せ植えを楽しもう

秋の過ごしやすい季節は、チューリップやユリ、ラナンキュラス、アネモネなど、春に花咲く球根の植え付けの適期です。

「でも、球根って、植えてしまったら姿も見えないし、ちゃんと育てられるか自信がない」という人も多いものです。

確かに、球根だけを植えて、土をかけてしまったら、どこに植えたのかすらわからなくなってしまいます。

かといって、わかるようにと棒を挿しておくのもあまり見栄えが用意ものではありません。

 

春になると、上の写真のようにビオラの間から、チューリップやムスカリがにょきにょき出てきている、おしゃれな寄せ植えを見かけることがあります。

これは、春になって植え付けるのではなく、秋に球根とビオラを一緒に植え付けておき、春に自然に球根が芽吹いて出来上がる寄せ植えです。

主な球根の植え付けの適期は11月中旬まで、寒冷地では10月中が目安です。

今すぐ春に向けて、球根を植え付けて、春の寄せ植えの準備をしてみませんか。

 

水やりを忘れないための必需品【パンジー・ビオラ】

 

球根の植え付けに、なんでパンジー・ビオラなの?と思われるかもしれませんが、球根の植え付けにはパンジー・ビオラは必需品です。

球根の上に、パンジー・ビオラがあれば、パンジー・ビオラに水やりするので、球根に水やりをし忘れません。

庭植えにする場合は、水やりなしでも球根は芽吹きますが、鉢植えの場合は水切れしやすく、水切れさせると春には芽吹いてこなくなってしまうので、秋から花を咲かせ続けるパンジー・ビオラが必要になってきます。

 

おすすめは手間なしのポット苗

パンジー・ビオラのポット苗は、9月ごろから園芸店やホームセンターの店頭に並びます。

種から育てても構いませんが、園芸店で開花株を購入してきたほうが、管理もしやすいし、手頃な数が購入できるのでおすすめです。

パンジー・ビオラは、今どのくらいの品種があるのか、生産者ももはやわからないほど数多くの品種があり、毎年膨大な数の新品種が生まれています。

ポット苗も非常に安価なので、色とりどりの好きなものを毎年買うほうが楽に楽しめます。

 

パンジー・ビオラ、どっちがおすすめ?

パンジーとビオラの違いは何かと言うと、花径4cm以上がパンジーで、それより小さいものがビオラと言われていましたが、現在ではその境界がかなり曖昧になってきています。

定義通りの場合、花が小さめのビオラの方が、花数が多めに付き、より寒さによるダメージを受けにくくなります。

どちらか迷うのであれば、寒冷地にお住まいであればビオラの方を選ばれるのをおすすめします。

 

他の花で代用してはだめ?

暖地では、ガーデンシクラメンなども屋外で越冬できますが、3月を過ぎると暑すぎて枯れてしまうため、結局春の寄せ植えにならない可能性があります。

また、寒冷地では屋外で越冬できないので、いずれにしても、春の寄せ植えのお供にはおすすめではありません。

他の花でもだめではありません。

しかし、パンジー・ビオラほど安価で種類が多く、丈夫で長持ちして育てやすいものは他にありません。

また、パンジー・ビオラであれば、万が一途中で枯れても、4月までいつでも変わりのポット苗が買えるので差し替えも簡単です。

 

パンジー・ビオラを豪華な株にするコツ

パンジー・ビオラを春先に、こんもりとした可愛らしい大株に育てるには、実はコツがあります。

10月中に植え付けると、1ヶ月ほど経つと、パンジー・ビオラの株が、かなり育ってきます。

そのまま育てても花は楽しめますが、春先にはびろろんと伸びた花数が少ない徒長株に育ちます。

 

徒長株にしないためには、かなり育ってきた段階で、一度、一番下の花芽のところから上の部分をすべて切り取ってしまいます。

更に、上からぽんぽんぽんぽん株を軽く叩いて、横に広がるようにうながしておきます。

 

すべての花が一度なくなるので、もったいない気がしますが、1ヶ月もしたら花もあがってきて、更にもう1ヶ月ほどした頃、驚くほど豪華な株に成長するので、やって損はありません。

また、花をたくさんつけるパンジー・ビオラは、肥料食いなので、毎月緩効性化成肥料を株元にまくのを忘れないようにしましょう。

 

球根は早めに買ってギュウギュウに植える

球根は、間を開けずに重ならない程度にギュウギュウに植えたほうが、咲いたときに豪華になります。

いろいろな花姿のものを植えるのもいいのですが、「チューリップ」だけを取ってみても、品種によって開花時期にずれが生じてしまいます。

一度に揃って伸びてきて、一度に豪華に咲きそろうためには、同じ品種を密に数多く植えるのがおすすめです。

植え付け適期が終わる頃、球根も値引きされて安く買えるようになりますが、品種を揃えようと思ったら、早めに選択肢が多いうちに買いに行くのがおすすめです。

 

失敗しないために!球根の植え付けで注意すること

球根の植え付けで、ちょっとしたコツを把握しておき、それを守ることで、発芽率も良くなり、安心して球根栽培に挑戦できるようになります。

球根と一口にいっても、植え付け適期はいろいろあるので、10~11月に植え付けの適期の主な球根について、植え付けのコツをご紹介しましょう。

球根の植え付け深さは、鉢植えを基準にご紹介しています。

庭植えにする場合には、鉢植えよりも2割ほど深植えにすると、寒さの影響を受けにくく、水やりしなくても水切れせずに春を迎えられます。

 

チューリップ

チューリップは、鉢植えにする時は頭がちょっと飛び出るか出ないかの位置に植え付けます。

チューリップの球根は、とんがったほうを上にして植え付けますが、底の平らな部分の周りに、根っこが伸びるてくる部分があります。

植え付ける前に、根っこが伸びてくる部分の周りの皮を、爪楊枝などでそっと剥がしておくと、根が伸びやすくなります。

また、チューリップの球根を上から見ると、丸い楕円のような部分と、平らな部分が見られます。

楕円の長径に当たる方向に葉っぱが伸びるので、丸い楕円の部分や平らな部分を、同じ方向に並べて、楕円の長径に当たる部分に葉が伸びる余白が残るように植え付けます。

 

アネモネ

アネモネの球根は、独楽(こま)のような形をしていて、とんがったほうを下にして植え付けます。

中には上も下もないような、変な形のものもあるので、そういったものは横向けに植えてみます。

アネモネの球根は、購入してきた時はカラカラに乾いているので、そのまま植え付けると、一気に水を吸いすぎて腐ってしまい、春になっても出てこないことがよくあります。

バーミキュライトやココピート、種まき用土などを予め水で湿らせておいたところにアネモネの球根を仮植えしてゆっくりと給水させます。

水が多いびちゃんこのところに仮植えすると、なんのために仮植えしたかわからなくなるので、あくまで全体が湿っている程度に留めましょう。

3日ほどしたら根が出てくるので、その段階になってから育てたい場所に植え付けます。

11月に入ってからは、給水作業をせずにそのまま植え付けることも可能になるので、給水作業が面倒だなと思う時は、11月になってから植え付けましょう。

アネモネの球根の上には土が1cmほど来るようにしましょう。

 

ラナンキュラス

ラナンキュラスの球根は、小さなバナナの房のような形をしています。

房に当たる部分を上にして植えますが、なるべくバラバラにせずまとめて植え付けます。

ラナンキュラスの球根も、購入してきた時はカラカラに乾いているので、そのまま植え付けると、一気に水をすいすぎて腐ってしまい、春になっても出てこないことがよくあります。

バーミキュライトやココピート、種まき用土などを予め水で湿らせておいたところにラナンキュラスの球根を8割ほど埋めた形で仮植えしてゆっくりと給水させます。

水が多いビちゃんこのところに仮植えすると、なんのために仮植えしたかわからなくなるので、あくまで全体が湿っている程度に留めましょう。

10日ほどしたら根が出てくるので、その段階になってから育てたい場所に植え付けます。

11月に入ってからは、給水作業をせずにそのまま植え付けることも可能になるので、給水作業が面倒だなと思う時は、11月になってから植え付けましょう。

ラナンキュラスの球根の上には3cmほど土が来るようにします。

 

ムスカリ

ムスカリは、一つの球根で2~3輪花を咲かせます。

ムスカリの球根は、チューリップの球根の小型版といった形をしています。

特別な作業をしなくてもすぐに植え付けられますが、早めに植え付けると葉っぱが伸びすぎる傾向があるので、葉っぱをコンパクトにしたい場合は、11月下旬まで植え付けを遅らせるようにします。

球根の先端が土にちょっぴり隠れるくらいの位置に植え付けます。

 

ユリ

ユリは品種によって、日当たりが好きなもの、日陰が好きなもの、湿った土を好むもの、乾燥気味を好むものと、生育環境が全く違うので、どういう品種なのか調べて植え付ける土を替える必要があります。

ユリの球根の下についている根「下根」は、球根を支えるためにありますが、球根の尖った先端から伸びた茎にも根が伸びてきます。

球根の上に付く根「上根」は、球根が水分や養分を吸収し、長い茎を支えるためのものです。

上根がしっかり育つためには、十分伸びるスペースを取る必要があるので、ユリの球根は球根の高さの3倍以上の位置に下根を広げて植える必要があります。

元肥として、球根の上に来る土に肥料を混ぜておきましょう。

ユリの球根は、チューリップなどの球根のように、茶色い薄皮がついていないため、球根が非常に乾燥しやすく、乾燥すると芽を出さなくなってしまいます。

そのため、ユリの球根はおがくずや水苔などにくるまれた状態で販売されています。

ユリの球根が手に入ったら、乾燥させないために、なるべく早くに植え付けましょう。

 

球根は下から順に植えていく

球根は、球根ごとに植え付けにちょうどいい深さがあります。

上からぎゅうぎゅう押し込んで植えたらいいじゃないかと思いがちですが、根になる部分がダメージを受けると根が出なくなり、結果として芽を出さなくなってしまうので、一番下に植える球根から順に、土の上に球根を並べて、その上に土をかぶせていくようにします。

 

実践!球根の植え付け事例

実際に球根を植え付けていく様子を、画像も使いながらご紹介していきましょう。

鉢は、ユリを植える場合は、なるべく深さのある鉢を用意します。

ユリ→ビオラ→チューリップ→ムスカリ→アネモネの順に植え付けたいのですが、ユリに関しては、はまだ長野の自宅で鉢の底に眠っているので、掘り上げて植えたとして、手順をご紹介します。

 

ネットに入れた鉢底石を鉢底に入れる

鉢底石を後で取り出しやくするためと、鉢底ネットを敷くのとを一度にやるために鉢底石をネットに入れて鉢底に入れます。

排水性を向上させるために入れるので、入れたくない場合は入れなくても構いません。

 

土を5cm位入れてその上にユリの球根を置く

排水性を向上させるために、培養土に赤玉土をブレンドした土を使います。

どうやってブレンドするの?というと、単に混ぜ合わせるだけです。

分量もお好みで。私は大体1:1でしょうか。

上の画像は、赤玉土:培養土:ペレット状の肥料=1:1:1で混ぜている様子です。

培養土単独でも構いません。

ユリは2球植えるので、鉢の2つを離して土の上に置きます。

 

ユリの上に土を10cmほど入れながら棒を挿しておく

ユリの球根の上にビオラの苗や球根がきてしまわないように、目印の棒を、球根の尖った先端の位置に挿して置いて、土を入れていきます。

あくまで目印なので、球根そのものに差し込んだりしません。

 

元肥を土の上にバラマキ、土と軽く混ぜ合わせておく

ユリの元肥になるように、土と肥料を混ぜ合わせておきます。

土は普通の培養土で構いません。肥料は緩効性化成肥料や有機肥料を用いましょう。

鉢植えにはむかないので、有機堆肥は避けましょう。

あまり深部まで混ぜ込もうとするとユリの球根を傷付けてしまいかねないので、軽く混ぜ合わせましょう。

 

土を5cmほど入れてビオラの苗をセットする

 

根に肥料が直接当たらないほうがいいので、更に培養土を5cm分ほど加えます。

その上に、ポットを外して、傷んだ葉などを取り除いたビオラの苗を、セットします。

ポットを外したビオラの根がぐるぐる巻きになっていた場合は、下の方の根をちぎっておき、軽く手で十字に切れ込みを入れておくと根をうまく広げやすくなります。

ユリの植え付け印の棒と棒の中間点の上下に、等間隔に離してビオラの苗をセッティングします。

 

土を3cmほど入れてチューリップの球根を並べる

チューリップの球根の背はビオラの苗の土の部分の半分くらいなので、半分苗が埋まるほど培養土を入れていきます。

ビオラの周りの好きな位置に、ユリの棒を避けながらチューリップの球根を同じ方向を向くように並べます。

 

土を1cmほど入れてムスカリ・アネモネの球根を並べる

ムスカリの球根は背が低いので、更に土を足してから球根を並べます。

チューリップの球根やビオラの苗、ユリの棒を避けて好みの配置で並べましょう。

アネモネの球根は、球根同士が重ならない程度間が当ていれば十分なので、更に空いているスペースにどんどん置いていきます。

水を吸わせていると、元の三倍くらいに膨らんで、根も出ているので、根を痛めないように注意しましょう。

 

土を入れて上から軽くおさえてからたっぷり水をやる

ビオラの根っこやチューリップの頭がかくれるかどうかくらいまで、しっかり培養土を入れてから、ユリの目印の棒を取り除き、上から土を軽く抑えて、土や球根がしっかり落ち着くようにします。

土の部分に、緩効性化成肥料をひとつかみ、ばらまいておきましょう。

肥料は、毎月ひとつかみまいておくと、全体に生育が良くなります。

 

ビオラの花には水がかからないように注意しながら、底から流れ出る水の濁りがなくなるまでたっぷり水やりしておきます。

水やりは、表面の土が乾いてきたらたっぷり与えるようにします。

 

球根の花が終わったら

球根の花が終わってしまったら、花茎の付け根から切り取って、葉っぱを育てるようにします。

清潔なハサミで切り取るか、手でちぎると、ウイルスが混入するのを防げます。

球根の葉っぱが枯れるまで育てると、球根がしっかり太ってくるので、その上で掘り起こします。

チューリップは、球根の周りに茶色い皮ができるのを待ってから掘り起こします。

しかし、球根によっては、来年また使えるほど太ってこない品種もあるだけでなく、葉っぱが枯れるまで育てるのは見栄えが悪いと感じるものです。

花が終わったらまるごと抜き去って、来年はまた別の球根を用意するのも一つの管理方法です。

 

ビオラが終わってしまったら

4月ごろになると、チューリップやアネモネ、ムスカリは出揃って、ビオラもまだ元気なので、とても豪華な寄せ植えが出来上がりますが、ユリは6月ごろまで花を咲かせません。

ビオラは気温が高くなると、花姿が切り戻しても良くならなくなるので、暖地では6月までビオラが持たないこともあります。

その場合、見苦しくなる前にビオラを掘り起こして、ペチュニアなどにチェンジしましょう。

周りに球根が植わったままのときは、球根を痛めないように注意しましょう。

 

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