GWに桜を見に行こう! 東北・北海道に行こう!

寒冷地では、桜は梅とほぼ同時に花開きます。チューリップやスイセン、ハナニラなども、ほぼ同時に一斉に花開くので、長い冬の茶色と白の色数の少なかった世界が一変します。

温かく過ごしやすくなると同時に、周りが色であふれ始めます。りんごやあんずなどの果樹も、一斉に白い花を咲かせるので、木々が鮮やかに彩られ、桃源郷が現れたかのように息をのむ世界が広がります。

桜の開花時期は品種によっても異なりますが、開花期間はそれぞれ短いので、タイミングを逃すと見逃してしまいます。

今年は桜を見に行けなかったと残念に思っている方は、寒冷地の桜を見に行くことで、遅咲きの桜を楽しむことができます。

 

2018年の桜開花は早め、東北では4月中旬からのところも

北国の春は遅いということは誰もが認識するところですが、桜の開花時期については意外と知られていません。

東北・北海道では、桜の開花時期がGWと重なるところも。
そのため、桜祭りもGWに執り行われるところもあります。

地元のさくら祭りとはまた違った地方色豊かな桜祭りを見物できるので、春の行楽地としても人気があります。

しかし温暖化の影響からか、年々開花時期は早くなっている印象を受けます。

2017年は「東北は4月下旬からで、例年より早い」という掲載をしましたが今年はさらに早いようです。

 

新幹線の開通で東北・北海道にも行きやすく

2010年12月、東京から青森駅へ行く東北新幹線、2016年3月、さらに北海道まで行く北海道新幹線が伸び、東北への旅も公共交通機関を使って、かつてに比べるとずいぶんと短時間で移動できるようになりました。

飛行機を使った旅と違って、途中下車しながらの北帰行も可能です。

桜前線の北上に合わせて、北へ北へと旅するのもいいですね。

 

温暖化の影響?2018年の桜開花も早めが予想される

北海道のさくらの開花は、場所によっては5月下旬が、ゴールデンウィークでもお花見ができるというのが当たり前でした。

ところが近年、早いところだと4月下旬に開花するところも出てきており、2018年も函館よりも南は4月下旬に開花の予想となっています。

少し前まで福島あたりでも桜がGWに間に合うかどうかだったのですが、温暖化の影響か、年々早くなる傾向にあるようです。

2018年の東北、北海道の桜開花予想も、例年より若干早くなる傾向があるとの予報が出ています。

確実に葉桜になる前の桜を見物するためには、今年はGWの前半も青森などなるべく東北の北の方を予定していたほうが良いかもしれません。

自然相手なので、予想通り上手くいくとは限りませんが、開花情報をしっかりとチェックしながら旅を満喫してください。

GWの花は桜だけではありません。

りんご、杏、桃といった果樹もとても美しく、桜より若干遅めに咲くだけでなく、大規模で栽培されているとまるで桃源郷のようなで、見ごたえがありますよ。

ここからは東北、北海道の桜の名所をご紹介していきます。

 

岩手のおすすめさくらスポット/ 北上展勝地

北上川沿いに約500本のソメイヨシノが、約2kmの桜トンネルを作っています。293万平方メートルの園内に約1万本の桜があり、桜を思いっきり堪能できます。

夜桜も幻想的にライトアップされて、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。桜祭り期間中はこいのぼりが空を覆い、観光馬車や遊覧船からも桜が楽しめます。

東北・北海道新幹線「北上駅」が最寄り駅です。東京から約3時間半で行くことができます。北上駅からは3kmです。秋田新幹線秋田駅からも行くことができるので、角館武家屋敷群と合わせて桜見物するルートもおすすめです。

 

秋田のおすすめさくらスポット/ 角館武家屋敷群

武家屋敷の黒板塀に古木のシダレザクラが見事に咲き誇ります。内部が公開されている武家屋敷も多く、じっくりと散策を楽しめます。

桜祭りも開催されています。

武家屋敷から少し足を延ばすと、桧木内川の堤に、約400本のソメイヨシノが約2㎞の桜トンネルを作っています。ゆったり川沿いを歩きながら見事な桜並木を楽しむことができます。

秋田新幹線「角舘駅」が最寄り駅です。東京から秋田新幹線で4時間で到着します。

 

青森のおすすめさくらスポット/ 弘前公園

弘前城は現在石垣の修理中のため移転しており、水面に天守閣と桜を合わせ見ることができなくなっていますが、公園内に約50種、約2600本の桜が咲き乱れています。花色も姿も違う桜がそれぞれに満開になり、見る人を楽しませてくれます。桜祭り期間中は伝統芸能の公演もあります。

弘前市内から岩木山に向かっていくと、鯵ヶ沢街道沿いに約20kmに渡る6500本のヤマザクラの桜トンネルが作られています。世界一長い桜並木を合わせて堪能してみてください。

東京駅から東北・北海道新幹線で新青森駅まで3時間20分、奥羽本線で最寄りの弘前駅まで45分、弘前駅から弘前公園は2.2㎞です。

 

北海道のおすすめさくらスポット/ 五稜郭公園

星形の城郭後で有名な五稜郭公園に、約1600本のソメイヨシノや八重桜が咲き誇ります。郭内もお堀周りも桜が埋め尽くしています。貸しボートもあるので、堀から見る桜を楽しむこともできます。桜の開花期間中は19:00~21:00(土・日・祝日は22:00)までライトアップされているので、夜桜も楽しめます。

五稜郭タワーに上ると、桜の美しさとともに、五稜郭の形もはっきりと見えます。

東京駅から東北・北海道新幹線新函館北斗駅まで4時間半、JR新函館北斗駅からJR函館駅まで快速で15分、函館駅からから徒歩15分です。

 

まとめ

GW期間中であっても、東北・北海道は桜シーズンです。桜シーズンらしい肌寒い春先の気温が予想されます。

それでも暑くなる時もあれば、夜桜見物のときは寒いことも十分に予想されます。

脱ぎ着ができて、防寒にもなる上に羽織れるものも用意しておくようにしましょう。

各県イチオシのさくらスポットをご紹介していますが、せっかくの東北・北海道への旅なので、目的地周辺のさくらスポット・観光スポットも足を延ばして回れるように、観光ルートも調べておきましょう。

宿泊先も、GWシーズンはいっぱいになりやすいので、予約を忘れずに、計画的な旅を楽しんでください。

 

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