介護施設ってすぐ入れるの?入居条件やお金は?どこがおすすめ?

今から介護施設を探したいけれど、何から始めていいのか…施設の名前はたくさんあるけれど種類がわからない…入所出来る基準は…???
みなさん、初めてのかたは同じような悩みを持っておられます。
確かに、種類が多すぎて、複雑な事も多く、専門家じゃないとわからないことだらけです。元ケアマネジャーの視点から、「私ならまずこうします。」「入居施設の見学では、ここを見た方がいいですよ。」と、担当利用者のご家族へ助言してきた内容をもとにお教えしますね。
結論から言いますと、まずは「特別養護老人ホーム」(特養)を何か所か見学して、良いと感じた施設を何か所か申し込みをしておくことをお勧めします。
待機者が多くて、なかなか入れない特別養護老人ホームの見学と申し込みを最優先して、その後にゆっくりと他の施設を見学したり、検討していく事が良いと思います。
もちろん、「親には豪華な有料老人ホームで過ごしてもらいます。費用の心配も大丈夫です。」という方は、特別養護老人ホームへ申し込む必要はないのですが、ご家族のこれからの生活もありますから、良い所で折り合いをつけたい…と思われている方は、是非、見学と申し込みを始めてください。
大切な親の生活の場所となる、介護施設選びです。
介護施設は名前も似ているし、特徴もメリットもデメリットも全然わからない事が多いと思います。
ここでは「種類」「メリット、デメリット」を紹介しながら、介護施設を選ぶ際の気を付けて見ておきたい所をまとめていきますね。
介護施設の種類
介護施設にも大きく分けて、公的施設と民間(運営)施設があります。また施設によって、サービス内容や目的、費用、入居条件も違いがあるので、注意が必要です。
まずは特徴を説明していきますね。
【公的施設(介護保険三施設)】
1、特別養護老人ホーム
原則、要介護3~5の認定が出ていて、自宅での介護が厳しく、重度の介護を必要とする要介護者が、比較的軽費で長期入所が出来る施設です。ここで余生を過ごし「終の棲家」となることが多いです。看取りに関しては、行っている所と行っていない所があるので、必ず確認を行うことが大切です。一般に「特養」と呼ばれる施設です。
2、介護老人保健施設
病状は安定しているものの、退院後すぐに自宅に帰ることが不安な時や、リハビリを中心にして自立した生活、在宅復帰を目指す施設です。比較的軽費で医療管理下で看護、介護、回復期のリハビリが受けられます。
入所期間は3~6ヶ月で、その都度見直しを行います。退所の日が迫り、自宅には戻れずに、次に入所する施設が決まらない場合もあり、俗にいう「たらいまわし」の状況になることもあります。一般的に「老健」と呼ばれる施設です。
3、介護療養型医療施設
急性期の治療が終わり、慢性的な症状のための療養を行うための施設です。医療処置が必要な場合も入所は可能です。比較的重度の要介護者に対しての、医療、看護のサービスを行います。
急性期から回復期にある寝たきり患者に対する医学的管理下のケアが中心のため、状態が安定してきたら、退所を求められることもあります。「療養病棟」とも呼ばれます。
厚労省は2011年までに介護療養型医療施設の廃止すると言っていましたが、入居者の受け入れ先の問題もあり、現在の所は2020年まで延長しています。
【公的施設の福祉施設】
1、ケアハウス
「一般(自立)型」と「介護(特定施設)型」があります。
「一般型」は60歳以上、または夫婦のいずれかが60歳以上で、主に自立しているが、独立生活に対して不安のある高齢者が対象です。
「介護型」は要介護1以上で65歳以上の高齢者が基本条件です。
2、軽費老人ホーム
一般の有料老人ホームよりも、比較的安い金額負担で利用できる福祉施設です。主に生活に対する不安のある自立、または要支援の高齢者が対象で、家族による援助が困難な人を対象とした施設です。
「A型」…見守り、食事の提供を行います。
「B型」…見守りのみです。
【民間運営施設(社会福祉法人、医療福祉法人、民間会社】
1、有料老人ホーム
①介護付き有料老人ホーム
見守り、食事、生活、掃除、洗濯、リハビリ、レクリエーション。介護職員や看護師による食事介助や身体介助、服薬や健康管理など施設の職員によりサービスが受けられる介護施設です。主に施設事業者によって提供されます。サービス内容は施設によって異なりますので、入居を決める際には確認することが大切です。
②住宅型有料老人ホーム
自立(要介護認定されていない人)、要支援、軽度の要介護者の高齢者が主な対象です。生活援助は受けられますが、介護が必要な場合は外部のサービスを利用しながら生活します。
基本的には自立した高齢者を受け入れますが、外部サービスを利用することで、要支援や軽度の要介護者も受け入れることもあります。施設により基準が違いますので、確認が必要です。
③健康型有料老人ホーム
家事などのサポートを受けながら、日常生活を楽しむ設備が充実した施設です。入居者同士のサークル活動が盛んで、毎日の外出も自由に行われています。
基本的には自立(介護認定されていない人)、要支援者を受け入れてますが、要介護度が上がると退去となります。
2、その他の施設
①サービス付き高齢者向け住宅(サ高住、サ付き)
バリアフリー対応の賃貸住宅です。施設により受け入れ可能な要介護度は変わっています。
金額は利用権方式ではなく、賃貸借方式で契約をするので、多額の入居金は必要なく、入居者の権利が確保しやすいです。
施設によりサービスのばらつきや質が大きく違います。入居を決める前に、しっかりと観察した方が安心です。
また介護サービスが後付けとなるので、毎月、家賃、食費、水光熱費、おむつ代の他に、利用した介護サービス費用も負担となります。
②グループホーム
認知症高齢者が少人数(5~9人)で共同生活を送りながら、職員による身体介護、生活援助、レクリエーション、リハビリなどが受けられる施設です。
身体状態の悪化、一人で更衣、食事、排せつが出来なくなったり、日常的な医療ケアが必要になると退去しないといけない施設が多いです。入居時に確認が必要です。
入所の基準が65歳以上の要支援2または要介護1以上の認知症患者、施設のある市町村に住民票がある事(グループホームは地域密着型のサービスのため)が基本の基準です。
施設の受け入れられる状態により、多少の違いはあると思います。
以上です。
たくさんあり、どの施設がいいのか、どこが親に合っているのかが判断が難しいですよね。
ご両親の性格や社交性、認知症の有無によって入れたい施設、入れそうな施設と変わってきますね。
どの施設にも一長一短があります。
次は施設のメリット、デメリットについてお話しますね。
介護施設ごとのメリットデメリット
実際に見学したり、担当利用者やご家族の意見を聞いた内容を率直にお教えしますね。
1、特別養護老人ホーム(特養)
【メリット】
・他の施設と比較して金額が安い。
・長期の入所が出来るので、次を探さなくても良いから安心できる。
・24時間の介護が受けられる。
【デメリット】
・入居するまでの待機期間が長かった。
・夜間、看護師がいないので心配。(いない所が多く、待機で自宅にオンコール)
・生活の場なので、リハビリが少なく活気がない。
・職員が忙しそうで、不安。
2、介護老人保健施設(老健)
【メリット】
・リハビリが行われている。
・医療処置が充実し、夜間も看護師がいるので安心。
・料金が比較的安い。
【デメリット】
・長期の入所ができない。
・個室が少なくて、プライベートな場所が少ない。
・職員が忙しそうで不安。
3、介護療養型医療施設
【メリット】
・医療ケアが充実しているので安心。
・医療処置が必要なのでなかなか入所先が決まらなかったが、受け入れてもらえた。
・費用が比較的安い。
【デメリット】
・医療的な所なので、レクリエーションが少ない。
・対応が医療的で、交流や話しかけが少ない。
・多床室がほとんどである。
4、ケアハウス
【メリット】
・利用料が安い。
【デメリット】
・一般型は介護が必要になると、退去を求められる。
・介護型は初期費用がかかることが多い。
5、軽費老人ホーム
【メリット】
・利用料が安い
・自治体の助成制度がある。
【デメリット】
・要介護状態は基本的に対応しないことが多い。(地域差あり)
・居室面積が狭い所が多い。
6、介護付き有料老人ホーム
【メリット】
・施設数が多いので、色々と見学して比較して選べる。
・24時間体制で介護サービスが受けることは出来る。
・重度の介護状態でも住み続けられる。
・医療機関との連携している施設が多いので、安心できる。
・施設によっては、介護職員の数が他の施設より多いので丁寧な介護を受けられる気がする。(施設によります)
【デメリット】
・他の所と比べ、費用が高い。
・自立の時から入居できる所が少ない。
7、住宅型有料老人ホーム
【メリット】
・比較的自由に外出がしやすい。
・レクリエーション、サークル活動、設備が充実している。
・外部のサービスを利用し、軽度の要介護状態でも対応可能な所がある。
【デメリット】
・重度の介護状態では、住み続けることが困難となり退去を求められることもある。(契約時の内容をよく読む。)
・介護状態が高いと、外部のサービスの利用料もあり割高になる。
・入居費が高い所が多い。
8、健康型有料老人ホーム
【メリット】
・比較的自由に外出できる。
・レクリエーション、サークル活動、設備が充実している。
・外部のサービスを利用し、軽度の要介護状態でも対応可能な所がある。
【デメリット】
・重度の介護状態では、住み続けることが困難となり退去を求められることが多い。(契約時の内容をよく読んでおく。)
・介護状態が高いと、外部のサービスの利用料もあり割高になる。
・入居費が高い所が多い。
9、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住、サ付き)
【メリット】
・どんどん新しく建設されているので、色々と見学をして選べる。
・高齢者が生活しやすい設計である。
・介護認定のない自立した高齢者も入居可能な所がある。(サ高住により基準が違うので、問い合わせが必要です。)
・自宅と同じように、自由な生活が送れるところもある。(サ高住により違いがあります。)
・相談員、介護職員、看護師等がサ高住により差はあるが、配置されている。
【デメリット】
・一般的な賃貸住宅よりは、家賃が高い。
・重度の介護状態では、基本的には住み続けられない所が多い。
・介護は訪問系サービスを利用するため、家賃の他に介護サービス費用もかかる。
・サ高住によって提供されるサービスに違いがある。
10、グループホーム
【メリット】
・少人数でアットホームな雰囲気である。
・少人数なので、一人一人に目が届きやすい。
・レクリエーションが充実している所が多い。
・認知症専門の職員が常駐している。
【デメリット】
・身体状態が悪化すると退去しなければならない所が多い。
・グループホームと同じ地域に住民票がないと入居できない。(地域密着型サービスのため)
・医療ケアには対応しないグループホームが多い。
介護施設に入る条件
各施設にも入る基準や条件がありますのでまとめてみます。
1、特別養護老人ホーム
・年齢…65歳以上
・介護レベル…要介護3~5
・入所基準…かなりの待機者がいます。何年も入所を待っている高齢者や家族が多いです。しかし、判定会議にて、介護の必要性が高いと認められると、申し込みが遅くても早めの入所対応が可能なので、まずは申し込みを行うことをお勧めします。
2、介護老人保健施設
・年齢…65歳以上
・介護レベル…要介護1~5
・入所基準…平均在所日数が基本短いため入所率は高く、入れなくても少し待っていると入れることが多いです。担当のケアマネジャーに相談して、入れそうな老健を探します。「病状が安定している。」「入院治療の必要がない」ことも条件です。
3、介護療養型医療施設
・年齢…65歳以上
・介護レベル…要介護1~5
・入所基準…医学的管理が必要な要介護1以上の高齢者が対象です。「長期入院を必要としない事」「伝染病などの疾患がない。」なども条件ですが、地域や施設により基準も違うので、問い合わせが必要です。担当のケアマネジャーにも相談すると、融通の利く所の情報を持っているかもしれません。
※60歳~65歳でも認知症の状態によって認められます。
4、ケアハウス
・年齢…【一般型】60歳以上の高齢者または夫婦のどちらか一方が60歳以上。
【介護型】要介護1以上の65歳以上の高齢者。
・介護レベル…介護型は要介護1~5
・入所基準…「身の回りの事が出来る」「共同生活に適応できる」「身寄りがない」など、地域によって基準が違うので、施設に問い合わせてください。
5、軽費老人ホーム
・年齢…60歳以上の高齢者または夫婦のどちらか一方が60歳以上。
・介護レベル…自立~軽度の要介護
・入所基準…「身の回りの事が出来る」「共同生活に適応できる」「月収が34万円まで」などの条件があります。「身寄りのない人」の受け入れの可否は地域や施設によって違いがあります。詳しくは施設に問い合わせてください。
6、介護付き有料老人ホーム
・年齢…65歳以上
・介護レベル…要支援1~要介護5(施設により規定があります)
・入所基準…施設により幅広く基準があります。施設により大きく違うので、直接施設へ問い合わせた方が良いです。
7、住宅型有料老人ホーム
・年齢…60歳以上(施設により規定があります)
・介護レベル…自立~軽度の要介護
・入所基準・・・基本的には自立した人を受け入れています。「伝染病などの疾患がない」「身元引受人が必要」など、施設により基準が異なりますので、直接施設へ問い合わせた方が良いです。
8、健康型有料老人ホーム
・年齢…60歳以上
・介護レベル…自立~軽度の要介護
・入所基準…基本的には自立した人を受け入れています。「伝染病などの疾患がない」「身元引受人が必要」など、施設により基準が異なりますので、直接施設へ問い合わせた方が良いです。
9、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
・年齢・・・60歳以上
・介護レベル…自立~要介護5 (施設により規定があります。軽度の要介護以上となると退去となることもあるので注意が必要です。)
・入所基準…施設により基準が大きく異なります。直接施設に問い合わせるか、担当ケアマネジャーに情報を聞く方が良いです。
10、グループホーム
・年齢…65歳以上
・介護レベル…要支援2~要介護5
・入所基準…認知症患者(医師からの証明が必要です)、施設のある市町村に住民票がある事(グループホームは地域密着型サービスの為)、「身の回りの事が出来る」「感染症にかかっていない。」「共同生活に適応できる」など、地域や施設により違いがあります。直接、住民票のある地域のグループホームへ問い合わせた方が良いです。
グループホームの施設数が少なく、最大でも9名の定員なので入所待ちとなることも多いです。
地域や施設により、基準が大きく違うので直接、施設へ問い合わせをしたり、担当のケアマネジャーに聞いて確認しておくことをお勧めします。
介護施設の申し込み方法
各施設ともに、色々な基準があります。標準的なものなので参考にしてください。
一番確実なのは、施設に見学へ行き、雰囲気や職員の対応などを実際に見てから、申込書を記入して提出することです。
また必要書類もありますので、電話で確認して揃えておくとスムーズです。
どうしても、体調不良や遠方で行くことが困難な時は、担当ケアマネジャーと相談してください。
担当ケアマネジャーから、その施設の評判や雰囲気を聞くことが出来ます。
申し込みが終わったら、判定会議で「介護度」「必要性」「介護者の状態」「待期期間」「資産、収入」などを総合的に判断して、入居の優先度を決めています。
各施設職員が実際に自宅へ訪問し、実調を行うことも多いです。
続いて、元ケアマネジャーの視点から、介護施設を選ぶ際に注意すべきことをご説明します。
介護施設を選ぶ際の注意点
見学の時に、担当の職員が笑顔で優しい口調で、礼儀正しくて、セールスポイントを言うのは当たり前ですよね。
説明をしている職員以外の職員も、しっかりとよく観察してくださいね。
説明している職員以外の職員のを観察する方が、普段の介護状態や、態度、言葉遣いがよくわかります。
最後に、元ケアマネジャーから見た「施設を選ぶ時の【後悔しない】チェックポイント」をお教えしますね。
1、【ニオイ】はどうか。
施設は、人手不足で職員も大忙しです。なかなか掃除や環境整備に気配りが出来ないこともあります。でも、尿臭や嫌な臭いがする時は、少し気にしてみてください。
もしかしたら、デイルームに集められている入所者が長時間、トイレへ行けずに失禁している事や、おむつを長時間替えないままになっていることもあるかもしれません。
食べこぼしが付着したまま、着替えが出来ていないこともあるかもしれません。
2、【目線】はどうか。
入居者と会話している職員の視線や表情を見てみてください。
職員が立ったまま、上から見下ろすような感じで対応していませんか。また、面倒くさそうな表情や返答になっていませんか。たまに、入居者が呼んでいるにわざと目を合わせないようにしている職員もいます。
3、【言葉遣い】はどうか。
入居者との会話を聞いていると「早く立って。」「早く着替えて。」「早く食べて。」「〇〇ちゃん(入居者の名前)」「さっきトイレ行きましたよ。まだ行かなくていい、座ってて。」…と、驚くような命令口調や「座っていて。」と言葉の拘束、〇〇ちゃんなどと子ども扱いされた言葉が飛び交っている施設も多いです。職員教育や接遇の問題もありますが虐待につながることも多いので要注意です。
4、【食事の雰囲気や介助】はどうか
食事やおやつの時間が見学できるのであれば、是非、見学した方がいいです。
食事介助で、職員同士がおしゃべりしながら、入居者の口元を見ないで介助していることがあります。入所者は座っていますが、職員は立ったまま詰め込むようにスプーンを運んでいることがあります。態度や行儀が悪い以前に、喉詰めや窒息の事故につながりますので、よく見ておいた方が安心です。
5、【職員の表情】はどうか
忙しい施設でも、職員同士のコミュニケーションや助け合いが行われていると、疲れていても表情が活き活きしていたり、笑顔が見られます。職員同士の連携で、虐待を未然に防ぐことも出来ます。虐待の危険性も低くなり、早期発見にもつながります。
6、【入居者の表情】はどうか
話しかけることもなく、一人でずっとテレビの前に座らされていたり、何もすることなくボンヤリとしている入居者は多くないですか、放置する状態ではないですか。入所して活気が出て元気になる施設もあれば、どんどん認知症が進行して表情が乏しくなる施設もあります。
7、【面会への道のり】はどうか
山の上で交通アクセスが不便だと、最初は頻繁に面会へ行っていたのが、どんどん回数が少なくなってしまします。お互いに距離の問題で会えないのはさみしいですよね。
8、【受診の時】はどうか
高齢者なので、体調不良や転倒、緊急事態などで受診することも多くなります。
そんな時は、概ねは「ご家族の対応でお願いします。」と言われることが多いです。そんな時は、家族が仕事を休んだり、融通をつけての対応となります。
どこまで施設が行ってくれるのか、協力病院はどこかなど確認しておいた方が、急な受診の時の心の準備が出来ます。有料老人ホームでは、受診も相談員や看護師が付き添うところもあります。どこまでの対応が可能かを聞いておいて下さいね。
9、【看取り】はどうか
この施設は最期まで看取ってくれるのか、それとも病院へ転院となるのか。施設により、対応や受け入れ態勢は様々です。いざという時に慌てないためにも、聞いて確認しておくことが大切です。
以上を、私はチェックポイントとして、担当利用者の家族には伝えていました。
それプラスで、各家庭で「ここは譲れない」というポイントをプラスして、見学の時にさりげなく、でもしっかりとチェックしたら安心だと思います。
まとめ
いかがでしたか。
施設選びのチェックポイントの参考にしていただけると、
入所してから「職員の質が悪かった、」「入ったらどんどん認知症が進行して、表情がなくなった。」など、後悔することが減ると思います。
また、入所した後でも施設職員への要望や不安な事を、相談員や担当のケアマネジャーに話すことで解決することや、話し合いを持つ機会も出来るので良いと思います。
まずは特別養護老人介護を検討されている家族は、見学と気に入った施設の申し込みを早めに行ってくださいね。複数でも大丈夫です。
介護施設の種類やメリット、デメリット、施設選びのチェックポイントを参考にしていただくことで、大切なご両親やご家族が安心して暮らせる場所が見つかるといいですね。