ハーバリウムの作り方|自分で育てた花で楽しもう!

ハーバリウムをご存知ですか?

園芸店などの店頭で、瓶に入った透明な液体入りのドライフラワーをよく見かけるようになりましたので、ご存じの方も多いかと思います。

ハーバリウムはおしゃれなインテリアとしても人気があり、きれいな状態が長く保てるので注目が集まっています。

今回はそんなハーバリウムを自分で作る方法についてご説明します。

あなたが育てたお気に入りの花を長く鑑賞できる方法です。

ぜひ試してみてくださいね。

 

ハーバリウムは本来は植物標本

ハーバリウムは本来は植物標本を意味しています。

インテリアとして今注目が集まっているハーバリウムは、ドライフラワーなどを透明な密封できる瓶に入れ、その中にハーバリウムオイルをゆっくり流し込んで作られています。

ハーバリウムオイルは、従来標本を作るときに使っていたホルマリンなどではなく、ベビーオイルと成分が似ているものが使われているといわれています。

毒性は低いものの、長期保存する能力はホルマリンほど長けていません。

色を長期間保つ能力はホルマリンもハーバリウムオイルもそれほど得意分野ではありません。

ハーバリウムとして、一つの新しいインテリアとして、楽しむことを考える場合は、超長期的に変質させないで利用できると考えないのが本筋です。

 

ハーバリウムを自作する

市販されているハーバリウムは小さいものでも高価です。

ハーバリウムを作るために必要なものと言えば、空き瓶とドライフラワーとハーバリウムオイルの3点だけ。

これらを揃えれば、自分でハーバリウムを安価に作ることができます。

作り方は、きれいな瓶にドライフラワーを配置し、上からそろ~~っとオイルを流し込んだら密封すればできあがりです。

カビなどをできるだけ予防したいときはあらかじめ瓶を水でさっとすすいで電子レンジでチンして加熱消毒するか、アルコールを少量入れて全体に広げてから捨てて乾かすようにします。

 

ドライフラワーの並べ方・素材選びが重要

ハーバリウムを自作する場合、瓶の形の選び方も重要ですが、ドライフラワーなどの素材をどの程度きれいに配置できるかのセンスが問われてきます。

カラフルな色が付けられているドライフラワーを利用すると、かなりカラフルなハーバリウムも自作できます。

 

最初からセンス良く仕上げるのは難しくても、何度かトライアル&エラーを繰り返せば、徐々にセンスアップしていけます。

初期投資をできるだけ安価にして置き、売り物になる!と思えるほどうまく作れるようになってから、単価の高い素材を利用すると、無駄が少なくなります。

 

同じ素材で色のバリエーションを楽しんだり、季節の花のバリエーションを楽しんだり、楽しみ方は無限です。

 

はじめのオイルは手に入りやすいものがおすすめ

ハーバリウムオイルをはじめからガンガン使っても何ら問題はありませんが、はじめのうちの「作り直した方がいいかも?」と思うような品質の仕上がりのものに、高価なオイルは使いたくないもの。

できるだけ単価を抑えてオイルを用意してみましょう。

ハーバリウムオイルはミネラルオイルを主成分としているようで、同じようなオイルとして、手に入りやすい「ベビーオイル」が多用されています。

 

「シリコーンオイル」や「流動パラフィン」は安定性に富んだ透明なオイルなので、これもまた、人気があります。

実験室や研究室以外で見かけたことはほぼなく、ドラッグストアの店頭でも見かけないので、ネットで取り寄せるとよいでしょう。

ハーバリウムの普及によって、そのうちドラックストアの店頭でも見かけるのでは?と思っています。

「グリセリン」も粘度が高く透明なので、厳密にはオイルではありませんが、ドラッグストアでも手に入るので使ってみるのもおすすめです。

「液体のり」も代用になると試してみる方もあって、色移りしやすいといった問題点が指摘されていますが、失敗しても処分もしやすく、お試しにはちょうどいいのではないでしょうか。

 

ドライフラワーを自作する

ハーバリウムの材料として、育てた花や切り花を使ってドライフラワーを自作すると、さらにローコストになり、見た目の完成度以上に愛着も持てます。

花束を1週間以上逆さにして吊っておいてもドライフラワーが出来上がりますが、茶色い分厚い感じの武骨な仕上がりになってしまいます。

カラフルな色を残しながら繊細なドライフラワーを短期間で作るには、シリカゲルを用いる方法と、グリセリンを用いる方法があります。

 

シリカゲルでドライフラワーを作る

ドライフラワー用の粒度の小さいシリカゲルと、pp(ポリプロピレン)製のある程度耐熱性のある深みのある容器を用意します。

花をシリカゲルに埋めて、電子レンジでチン!することで、数分で繊細な花びらで色鮮やかなドライフラワーが出来上がります。

 

ドライフラワー用のシリカゲルは、1度使うとピンク色になってしまうので、使う前に電子レンジで5分チンした後、割り箸などでまぜて、2分チンしてまた混ぜて・・・と繰り返して、色をブルーに戻してから使います。

ブルーに戻ったシリカゲルを袋に半分ほど戻したら、用意していた花をシリカゲルの上に並べ、その上にさらにシリカゲルを流し込んで花を完全に埋めてから電子レンジでチンします。

茎が長いものを作る場合は、花を寝かせて並べ、短い茎のものなら、重ならないように気を付けながら花を挿していくように並べ、花が完全に埋まるようにシリカゲルを入れます。

500~600Wで2分くらいが目安ですが、花びらのぶあつさや、シリカゲルそのものの熱さで加減します。

しっかりドライフラワーに仕上がっているかどうか不安なときは、一つ取り出してみて、出来具合を確認してから、数秒再加熱するか・取り出すかを決めるようにします。

シリカゲルでドライフラワーを作ると色がとても鮮やかに仕上がり、花びらも薄い仕上がりになりますが、シリカゲルのポコポコとした凸凹が残った仕上がりになります。

電子レンジでチンしないで、ブルーのシリカゲルに入れておいただけでもドライフラワーになりますが、その場合は仕上がるまで1週間ほどかかります。

グリセリンでドライフラワーを作る

グリセリンでドライフラワーを作る方法は、実際はプリザーブドフラワーを作る方法になります。

出来上がったドライフラワーは、シリカゲルで作ったものより柔らかい花びらに仕上がります。

従来のプリザーブドフラワーの場合、まずはアルコールに1日花をつけておいて脱色し、インクなどにつけて染色する工程をおこないますが、この工程をカットすると従来の花色に近い色合いに仕上がります。

 

生花を「グリセリン:水=2:1」の割合で薄めた液に1日漬け込んだのち、さかさまにして吊っておいて乾かすとドライフラワー(プリザーブドフラワー)になります。

色を付けないと工程は極めてシンプルですが、ドライフラワーに仕上がるまで、花の大きさ・花びらの厚さなどによって、3日~1週間ほどかかります。

グリセリン:水=2:1の液は、1回限りの使い捨てにしなくても数回は使えますが、だんだんと効果が薄くなるし、長期保存はできません。

 

ドライフラワーには状態のいい鮮度のいい花を

ドライフラワーには古くなった花を使えば一石二鳥と思いがちですが、きれいな色合いのドライフラワーを作るには、鮮度のいい花を使う必要があります。

バラのような通常では水揚げが難しい物は、切り口をお湯に1~5分ほどつけてから水に移して水の中で茎を切っておく「湯切り」をするとうまく水揚げができ、ドライフラワーに利用できるようになります。

市販の着色したドライフラワーに比べると、生花をドライフラワーにしたものは色が抜けやすくなっています。

できるだけきれいな花色・きれいな花びらの状態のものを使うことで、より自然で美しい色合いを楽しむことができるようになります。

まとめ

いかがでしたか?

綺麗な花を買ってきたり、自分で育てた花を飾っていてもすぐに色あせたり、枯れたりしていまいますよね。

せっかくのお気に入りの花を長く鑑賞するにはハーバリウムがオススメです。

瓶や花の種類を変えれば無限のバリエーションが楽しめるハーバリウム、ぜひ試してみませんか?

 

こちらの記事では初心者向けにバラの育て方をまとめています。

ガーデニングに興味があるけど、何からやってよいか、という「あなた」はぜひ参考になさってください。

 

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