子育てが一段落してからはじめてみるのにおすすめのハンドメイド

子どもが小さい時には、ベビーウエアを作ったり、通園セット、通学バックなど、布製小物を作る機会が多くありましたが、子どもが手を離れてくるセカンドステージに差し掛かると、子どももママの手作りグッズを欲しがらなくなるので、だんだんと創作熱も消えていきます。
更年期障害や老眼の足音が聞こえてくると、さらに新しいことを始めるのもおっくうになってきますが、自分だけの時間が徐々に増えてくるので、せっかくの時間を有効活用したいですよね。
何かを始めるにも、これまでのようにすぐ身につく柔軟性がいつまでもあるわけではないので、習いに行くのにも躊躇してしまいます。
でも、考え方を変えてみてください。こんな時は、誰かのために何かをやるのではなく、自分のために何かを始めるのにちょうどいい時期になってきているのです。
セカンドステージではじめるハンドメイド
針穴にすっと糸が入らなくなる、自分の指に刺さったとげが見えなくなる。これまでと別の眼鏡が必要になってきますね。
こうなると新しいこともこれまでやってきた細かな作業もしり込みしてしまいます。でも、時間は十分にあります。ゆっくりやればいいし、休み休みやればいいだけです。
細かな作業をするときに、高価なものでなくても老眼鏡が一つあれば、十分に機能を発揮します。明るい自然光の中は作業もはかどります。
細かい作業がむずかしくなる
セカンドステージに差し掛かると、視力も体力も集中力も衰えてくるので、これまで好きだった細かな作業を長時間続けるのは難しくなってきます。
見えていないので、細工もどうしても雑にならざるを得ません。これまで培ってきたノウハウが急に発揮できなくなってくるので、もっと細かくないハンドメイドがちょうどよくなってきます。
お試しはコストをかけずに
新しく何かをはじめるとき、自分にそれがぴったりかどうか、やってみないとわからないところがあります。まずやってみて、気に入るかどうかはとても大切です。
お試しにやることはコストをかけずに始められるものを選ぶのがベストです。大してコストをかけていなければ、好きじゃなかった、むいていないなと思ったときにすっぱりやめられます。
100均のハンドメイドキットなどは、道具もフルセット揃ったうえで100円で売られています。お試ししてみるにはぴったりです。
はまりそうなら本格的な道具を
新しくはじめてみたお試しハンドメイドが好きになって、もっとやりたいなと思ったときには本格的な道具を揃えましょう。
100均のハンドメイドキットについている道具などは、お試しにはもってこいですが、出来上がりの品質を考慮したときに、十分な機能を発揮しません。
もちろん、趣味であることを考えて、揃える本格的な道具は最小限にとどめておくのがおすすめです。使わなくなった本格的な道具がたくさんあるよりは、最小限のほうが気楽にいろいろ挑戦もできます。
家にあるもので始められる【シャドーボックス】
絵心がなくても3Dアート作品を作ることができるのがシャドーボックスのいいところです。同じ絵柄を数枚用意しておき、絵の上に、くり抜いた同じ絵を浮かして貼り付けます。
貼り付けたその上にさらに小さくくり抜いた同じ絵をはりつけ、どんどん上により小さいパーツを張っていくことで立体的な絵に仕上げます。
道具はカッターナイフかデザインナイフ、接着剤だけなので、家にあるもので始められます。
基本の作り方は立体地図と同じ手法
より小さいパーツを上に貼り付けていくので、基本の作り方は立体地図作りと変わりませんが、より立体的に見せるために、切り取ったパーツの切断面を鉛筆でなぞり、隅を軽く曲げてふくらみをつけます。
専用のペンがあるのですが、とりあえずでやるには4Bくらいの柔らかい鉛筆がおすすめです。
浮かしてパーツを貼り付けるのにも、シリコンシーラントを使うのが一般的ですが、グルーガンでも木工用ボンドの厚塗りでも何でも構いません。
絵は写真印画紙でもトレカでも
カットする絵は、写真印画紙で印刷した絵でも、トレーディングカードでもかまいません。同じ絵柄であれば何でもOKです。光沢のある用紙のほうが出来上がりがきれいなのでおすすめです。
輪郭がはっきりしているほうが切り抜きやすいので、写真よりイラストのほうが作業がしやすくなります。額縁でなくても箱に飾っても、そのまま飾っても、自分で作ったものなので何でもありです。
細かすぎる絵を選ぶと、作業が非常に困難になるので、切り抜きやすい大きさのパーツの、輪郭がはっきりした絵を選ぶようにしましょう。
マスコットだけではない【フェルティングニードル】
丸めた羊毛を専用のニードルでぶすぶす挿して、固めてマスコットを作るのがフェルティングニードルですが、セカンドステージのマダムはマスコットを使うところは残念ながらそうはありません。
しかし、編み物と違って、フェルティングニードルの場合、やみくもにぶすぶす挿していけばおのずと形ができてくるので、カスミ目世代でも楽に作業できるのでおすすめです。ぶすぶすと無心に挿していくと、気分もすっきりします。
100均のキットにでフルセット揃う
まずは専用のニードルと羊毛がないとはじまりません。100均のフェルティングニードルのマスコットを作るキットには、ニードルも羊毛もフルセットで入っています。
材料がいっぺんに100円で手に入るから、マスコットを作らなくても素材として購入するのがおすすめです。もちろん、マスコットを作ってみてもOKです。
穴の開いた高級ニットの補修にも
虫はしっかりと高級なニットにばかり食指を動かします。穴の開いてしまった高級ニット、捨てるに捨てられないものがあれば、これをリメイクしましょう。
目立たない同系色の羊毛を丸めたものを穴の上に置き、その上からニードルでぶすぶす挿して固定させます。なじんで来たら、少量の水をかけて刺したあたりになじませた後、アイロンをかけます。しっかりと固定させたらスチームをさらにかけると、穴がなくなります。
同系色ではなく、違う色を好きな形に刺しゅうするように挿しても楽しいです。
ちょうどいい物を自分で作る【粘土細工】
樹脂ビーズにいいものがない時、メモスタンドや眼鏡置きが欲しいけれどちょっと使いに高価なものはいらない時、そっけないマグネットをおしゃれなマグネットにリメイクしたい時、そんな時に役立つのが手芸用の粘土です。
樹脂粘土などの手芸用粘土は加工性に優れていて、紙粘土とは比べ物になりません。
100均に少量の手芸用粘土が多数販売されています。ちょっと作ってみるのにちょうどいい量が売られています。自分用のちょうどいいものは自分で作るのが簡単です。
もし気に入ったら、もっと造形に適した高価な手芸用の粘土を追加購入しましょう。
樹脂粘土は細かな加工が可能
樹脂粘土には成型して時間がたつと硬化するものと、110℃~140℃の設定温度で加熱して硬化するものと2種類があります。
熱硬化型のものは、加熱しないと固まらないので、加熱前は何度も作り直しが可能です。自然に硬化するものは紙粘土と同じように時間がたったら固まっていきます。
どちらの粘土も混ぜて混色することができます。伸びや細かな細工が可能で、仕上がりがとても美しいのが特徴です。
メモスタンドや今ある小物にプラスアルファ
好きな形に成型した粘土に金定規などでスリットを入れるだけで簡単に作れるメモスタンドのような小物は、自分で好きなように作ったもので十分に役割を果たします。
今ある小物がちょっと殺風景だと思うときにこねて作ったパーツをプラスアルファすると見違えるようになるので愛着も持てます。
石粉粘土でミニ多肉のミニ植木鉢を作る
増え続ける多肉植物を株分けして、小さな器に植えたらとてもかわいいのですが、花器も数が多くなってくると、買いに行くのも面倒になり、自作したいと思うところです。
コンクリートをこねた花器は素朴でおしゃれですが、手軽なハンドメイドとはいいがたい物。でも石粉粘土なら、こねて成形して乾かせば、手軽にハンドメイド花器が作れます。株分けした植物を手軽にプレゼントするのにも重宝します。
まとめ
セカンドステージに差し掛かると、新しく何かを始めるのはおっくうになってしまいますが、ちょっとした自分で楽しむハンドメイドなら、増えてきた自分の時間を当てるのにもぴったりです。
お試しは100均素材がおすすめです。気に入ったものが見つかったら、本格的な道具にも投資しましょう。
細かい作業が必要ないハンドメイドクラフトがいろいろあります。自分の時間を楽しむためのお気に入りクラフトを見つけてください。
新しい趣味としてガーデニングを始めてみるのもおすすめです。
小さいお子さん、お孫さんがいれば土いじりを一緒に楽しめますね。