民泊(airbnb)実践者が語る、民泊のメリット・デメリット

インバウンド需要の影響で、外国人観光客が多いですね。観光地には外国人観光客が沢山いらしていて、活気があります。

宿泊する所が不足していて、ホテルはどんどん高額になっている様子です。

今年は受験生が宿泊する場所に困っている…という話も聞きました。

 

需要と供給のバランスが取れるといいのですが…。

大きなホテルや旅館は、今の状態がずっと続くのであれば増やすことも検討出来るかもしれませんが、景気はあてにならない事も多いですよね。

大金を使いホテルを増設したり、別館を造ったりしても急に観光客が減少したり、他の国が人気になってみたり、オリンピック後の事を考えてみたり…と不安材料もありますよね。

民泊は個人が気軽に始められて、宿泊場所を安く提供できます。

その点がホテルや旅館などから宿泊が流れてしまうので、問題にもなっているようです。

 

今回は民泊経験者が考える、民泊のメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

 

民泊のメリット

現在はホテル業界、旅館、民宿の既得権との兼ね合いで、どこまで規制緩和を行うか、民泊特区についても明確な規定もないままの状態で行われている民泊が多いですね。

届出をしていない民泊が多い様子です。そのことを前提として書いていきますね。

まずは、メリットから考えていきましょう。

 

ホテルや旅館のような大掛かりではなく、手軽に始められる。

・自宅の空き部屋を貸すと、ほとんど初期費用がなく出来る

空き部屋や貸したい部屋に、ゲスト用にベッドやフトンを準備するだけで手軽に始められます。

他は共用なので、部屋をきれいに掃除しておけばいいだけですね。

必要品もゲストに持ってきてもらうように、最初の部屋の紹介のページに書いておくか、ゲストに直接連絡しておけば大丈夫です。

ただ、入ってほしくない部屋や、触らないで欲しい物はキチンと伝える必要があります。
※共有部分が全部同じという貸し方もあるので、空き部屋が無くても大丈夫といえば大丈夫ですね…。お互いのプライバシーはないですが、ゲストも気にならないタイプの人ならアリかもしれないです。

・まるまる貸し切りでも、ビシッとした感じじゃなくても良いので、初期費用も大掛かりにしなくても大丈夫

これは始める人のこだわりが出るところなので一概には言えませんが。

一流ホテルのように同じタオルでビシッと揃えて、調度品も良い物を…なんて考えずに、まずは安い物や100円均一が大活躍!!な感じで始めたら良いと思います。

 

新しく部屋を借りて始めるのであれば、初期費用(礼金、敷金、仲介手数料)と、家電、日用品…と、どんどん費用はかかります。

問題は清潔かどうかなので、タオルが家のお祝い返しの物だろうが、シーツも親戚の引き出物だろうが清潔で洗濯された物なら良いのでは・・・と思います。

自分が自宅を暫く留守にするときに貸すのであれば、初期費用はほとんどかからないですね。

清潔なこと、立ち入り範囲を決めて貴重品を置いておかない事などを注意すればすぐにでも始められますね。

 

外国のゲストとの交流が出来る。

・英語と接する機会が増える。

私が始めたころは、全くと言ってよいほど英会話も出来ない状態でした。

海外旅行へ行っても、話せないのにガンガン話に行く方ではあったのですが、夫には「ほとんど関西弁とゼスチャー」と笑われていたくらいです。

聞けない、話せない、書けない…と困った状態から始めました。

でも、ほとんどが外国人ゲストなので英語を聞いたり、話したり、書いたりをしないと始まらないのです。

最近ではGoogle翻訳という、無料なのに強い味方も出来ています。

スマホに日本語を入力すると英語を始め多くの言語を翻訳できるものです。(たまにとんでもなく変な翻訳になっているので、確認は必要です。)

聞いたり、話したり、書いたりしていると興味も出てきて、英会話本の付録のCDを聞いたり、字幕を見ないでDVDを見てみよう…とやる気も出てきました。

外国人に対しても積極的に話す機会が出来ます。

・外国人観光客に対して偏見がなくなり、平等に見れるようになる。

民泊をしていると巷で言われているような「騒音」「ごみ」「行儀悪い」というのは、外国人だからではなくて、日本人もそうだよね…とか。

道に迷っている外国人観光客に、「困っている?」と助けたくなったり…と意識が変わります。

平等な目で見れるようにもなりました。

民泊をしてみて始めてわかったことですが、実は日本人ゲストよりも外国人ゲストの方が部屋の使い方やマナーが良かったりすることもあるんですよ。

これはゲストの国の問題ではなくて、個人の性格や育った環境での躾だったり、団体になると気が大きくなって傍若無人な振る舞いをしてしまう…という個人の問題だとあらためて感じました。

 

民泊のデメリット

メリットもあれば、デメリットもあります。

見ず知らずの日本人、外国人のゲストを自宅や自分の借りている部屋に泊めるのですから、リスク管理は大切です。

 

備品や家具の持ち帰りや破損

・これは故意であっても、事故であっても困りますよね。

Airbnbでは補償というものがあったり、ホスト側からも「保証金」を設定できるので活用できます。

もし持ち帰りや破損があれば、その保証金から支払いを受ける事ができます。

私は20000円を、一応設定しています。

幸いにも私は今まで保証金を請求するような破損や持ち帰りはないです。

でも他の人の話を聞くと「カーペットにワインがこぼれて買い替えの請求した。」などは聞いたことがあります。

貸している部屋には高価なものを置かない、貴重品は置かないなどの対策は必要ですね。

・多少の汚れなどは、しょうがないかな…と考えます。

スーツケースを部屋の中に持って入ると、キャスターの黒い跡が残ったり、少しの食べこぼし、どうしても消えない小さいシミなどはあります。

これは経年劣化の範囲だな…と自分で納得できるものに関しては、しょうがないかな…と思うようにしています。

スーツケースのキャスターの黒い跡は、強力マジックリンなどでゴシゴシとこすると消せますよ。

・パーティをされていて部屋がドロドロ

自分の留守中に部屋を丸ごと貸していたら、パーティをされていて部屋がドロドロのぐちゃぐちゃ、家具なども破損していたり、壁に穴が開いていたり…という報告が、アメリカのAirbnbであったそうです。

補償でAirbnbが対応したという事ですが、精神的にショックが大きいですよね…。

一応、Airbnbからの補償もありますが、自分でもゲストの予約の段階で見極める方が良いと思います。

 

犯罪の温床になりうる可能性がある

まるまる貸し切りの場合は、滞在中は部屋に入らないので、あり得る話ではあります。

これはゲストへのルールの説明、文章での掲示、そしてゲストを受け入れ承認する時に【本人の認証がしっかりとしているか】【ほかのホストからの評価はどうか】を確認して、少しでも不安要素がある時は断るようにした方が良いです。

信じることも大切ですが、もしかしたら巻き込まれるかもしれない【犯罪や盗難】に、自分で守れることは守っておきましょう。

日本では規制緩和や法整備が不透明であること

まだ法整備や規制緩和、民泊特区などに関して不透明な所が心配です。

今後の法整備の内容にそって、届け出や部屋の内容も検討しなくてはいけないと思います。

また「180日以下なら可」という文言がある地域もありますね。

自宅で空いている部屋を貸し出して、軽い副業であれば問題ないと思いますが、仕事としてや不動産投資としての民泊であれば、収益がほとんど出ないのではないかと思います。

収益を考えると180日以上泊めるので、無許可での営業…と悪循環になりそうです。

早く明確な法整備がされると良いですね。

 

まとめ

民泊実践者から見た、「メリット」「デメリット」について書いてきました。

私自身はメリットの方を強く感じましたが、やはりデメリットも理解して受けいれた状態で民泊を始めるのが良いですよね。

リスクのない仕事はないと思います。

もし【民泊業】を始めるのであれば、デメリットに書いたことに対して自分なりに予防できることを行い、リスクを限りなく減らしてくことも必要ですね。

 

 

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