「うつ病」の不安や疑問を解決!うつ病による休職や職場復帰の進め方

近年、仕事のストレスで「うつ病」を発症する方が増えているようです。

うつ病になっても、仕事を継続しなくては生活が成り立たないのでどうしょう…うつ病が原因で、職場の人に迷惑をかけてしまうのでは…うつ病で休職した後でも、職場に受け入れられるのだろうか…

不安はどんどん膨らんでいきます。

今回は「うつ病」で休職後の職場復帰に関して、書いていきますね。

 

うつ病と仕事の関係

うつ病と仕事の関係で、どんな要因が「うつ病」のきっかけになっているのでしょうか。

代表的なものとして

・業務内容の変化・長時間労働、過重労働(ブラック企業を代表として…)
・役割、地位の変化(昇級、降格)・異動・リストラ・パワハラ、セクハラなど

が、よく要因として挙がっています。

ブラック企業のような長時間労働、過重労働の労働状況からの発症やパワハラ、セクハラのような人間関係からの発症など多くの要因が考えられます。

 

うつ病で休業中のお金は?

うつ病と診断された場合、治療のため入院または自宅療養をすることが一般的です。

療養に専念したいけど金銭的な問題はついてきます。
貯金があればよいですが、余裕がない方もいますよね。

自営業の方は所得の保障がないですが、サラリーマンは通常傷病手当金という制度があり、また会社によっては有休の残りを積み上げておく傷病休暇制度を導入している企業もあるようです。

傷病手当金はおおよそ給与の2/3が支給されます。

Q2:傷病手当金の支給額は、いくらになりますか?
A2:1日当たりの金額:【支給開始日の以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額】(※)÷30日×(2/3)
(支給開始日とは、一番最初に傷病手当金が支給された日のことです。)

(※)支給開始日の以前の期間が12ヵ月に満たない場合は、
・支給開始日の属する月以前の継続した各月の標準報酬月額の平均額
・28万円(当該年度の前年度9月30日における全被保険者の同月の標準報酬月額を平均した額)
を比べて少ない方の額を使用して計算します。

傷病手当金の申請期間の初日の属する月までの12ヵ月間に、勤務先が変更した場合もしくは、定年再雇用等で被保険者証の番号が変更した場合、または退職後に任意継続被保険者になった場合は、下記の添付書類が必要です。ただし、全国健康保険協会に加入していた場合に限ります。

なお、傷病手当金の額より少ない給与が支払われているときは、その差額をお支払いします。

Q3:傷病手当金はいつまで受けられますか?
A3:同一の傷病について、支給を開始した日から最長1年6ヵ月間です。
(暦のうえで計算した期間であって、実際に受給した期間ではありません。例えば、復職し受給していない期間があっても、受給開始日から1年6ヵ月後に受給期間が満了します。)

全国健康保険組合 よくある質問より

 

自営業の方は、心の病気以外にも、けがや別の病気のリスクもありますので、所得補償保険に入っておくことをお勧めします。

保険の相談は複数の保険会社を扱い、保険コンサルタントが公平な立場で保険を進めてくれる、保険見直し本舗などの相談会社に相談するのが一番です。
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うつ病と診断後は仕事を続けられるのでしょうか

うつ病と診断されても、色々な事情で仕事を続けたいと願うかたも多いと思います。治療途中での仕事の継続は、可能なのでしょうか??

これには幾つかの問題もあるようです。

業務能力に関して

うつ病になると、仕事で使用する脳内の機能が上手く働かなくなるという事実があります。例えば、記憶力、判断力、コミュニケーション能力、やる気、集中力、行動力…等、任務や責務の遂行に必要な様々な能力が低下しています。

このような結果として、うつ病になると仕事上でのミスが増えたり、集中力や行動力がなくなり期限までに仕事がしあがらなくて仕事関係に迷惑がかかるなどという事が出てきます。

このような状態にまでなると、上司、部下、同僚などの職場関係の他にも、顧客や業者にも迷惑をかけることとなり、苦情や不満が発生してきますので会社側からしても対応を行う事となり、自分自身でも病状を自覚することとなります。

ストレス耐性について

うつ病の症状を自覚しながら、現在の仕事や任務、責務に耐えることは出来るのか?
耐えて頑張り続けることで、うつ病はやがて完治して仕事が続けられるのか??

うつ病になると仕事でのストレスに対する耐性が衰えてきます。そのことから、今の仕事をうつ病発症前の状態で続けることは、任務、債務を責任を持って行えるとは考えない方が良いでしょう。

 

評価、待遇、失職の不安

うつ病と診断されると、閑職に異動となるのでは、昇進、昇格が無くなるのでは、会社にいられなくなるのでは…そんな不安を抱え込んでしまいますよね。

そのような妄想にも似たネガティブな考えで頭がいっぱいになり、このことがまた新たな不安を引き起こすという悪循環にもなっていきます。

このようにネガティブな考えや不安でいっぱいになりますが、会社でのこれからの事を思うと、会社や家族、医師にも相談できない状態も続きます。

そして、集中力欠如などから来る仕事でのミスなどが多くなり、上司や同僚から「様子がおかしい。」と指摘されたり、自分自身で辛さから耐えきれない状態になり家族や友人に相談したり、受診を行うことになるようです。

病院受診をして、うつ病と診断されると数週間~数か月は仕事を休むようにと診断を受けます。この診断書をもらう事で、誰にも言えずに悩んでいたり耐えていたことから解放された気持ちになるようです。

うつ病と仕事を両立させながら治療を行っていくのであれば、会社にも迷惑をかけずに、じっくりと時間をかけての治療が必要となります。

通院をしながら仕事をするのは、ある程度は会社へも迷惑が掛かります。通院するために仕事を休むことが多くなるようであれば、事前に上司に相談しておくことも必要です。

 

休業後の仕事への復帰

会社に診断書を提出して、仕事上のストレス要因から逃れて休養して回復に専念していれば、確実に回復に向かうと思います。

そこで、仕事復帰の時期についての問題があがりますが、いつ、そのように職場に復帰できるのでしょうか?

うつ病が完治しないと仕事に復帰できませんか?

うつ病の症状が仕事が出来る程度まで回復してきたら、完治ではなくても職場の復帰を検討し始めます。
長く休職していると、会社での立場や関係性も困難となる可能性があるので、

休職期限が近づくと多くの医師は、回復の程度に関わらず、職場復帰可能と診断書を書く傾向にあるようです。

しかし、うつ病からの回復が中途半端なまま、同じ仕事、同じ激務に戻ると再発することが多いです。それは、うつ病の原因となった仕事上のストレス要因が、そのまま残っていると思われるからです。

うつ病は再発性の高い病気なので、職場復帰の際は「どんな仕事に戻すのか」に注意が必要とされています。

しかも、全く異なる業務では、それに適応することも新たなストレスになることも考えられます。

職場復帰後は、うつ病を再発しないように「同じ職場」で、仕事の時間を短縮し難易度を軽減した「軽減措置」をすると良いとされています。

しかし、その軽減措置に対して本人が気後れしたり、職場の同僚の目を気にしたりと兼ね合いが難しい状況であるとも聞きます。

 

会社側の対応

会社側も、「うつ病を引き起こすストレス要因を仕事内容から取り除くことが必要になります。

会社側のストレス要因は、職場復帰した本人だけでは解決できません。ほとんどが会社側の対応となります。

しかし、長い休職後の職員の為だけに、職場のすべてのストレス要因を取り除き、復職迎え入れる事が出来る会社はほとんどありません。

休職者の仕事を、他の職員でなんとか手分けして会社の業務を、なんとか継続させてきたのが事実だと思います。

復職の際、職場環境や人間関係の見直しが完全に出来ている、ストレス要因が改善されているという期待は、持たない方が良いと思います。

会社側としても、うつ病で休職した職員にどんな仕事をしてもらうか、どこの部署にどう迎え入れたら良いのかは、非常に難しい課題となっています。

 

本人、会社、医師の判断

「いつ、どのように職場に復帰できるのか?」

①本人自身の回復、仕事に対する意欲が回復しているか
②会社側がどこまで職場復帰の条件を配慮して整備できるか
③主治医、産業医の医学的判断

など総合的に討して、3者間での話し合い、判断など折り合い点を見つけることがカギだと思います。

私の友人は看護師をしていたのですが、その友人は大人しくリーダーをするタイプではないのに、在職年数で部署のリーダーとなったことから「うつ病」を発症しました。

兆候としては、毎晩真夜中まで電話をかけてきて仕事の悩みを話したり、急に泣き出したり、「私の性格ではこんなの無理。もういや。」を繰り返すので、「人目を気にしている場合じゃない。早く受診した方がいい。」と受診を勧めました。

やはり「精神科」「神経科」の受診は戸惑いも多く、看護師で必要性を理解している人であっても、なかなかハードルが高い受診科だと思います。

しかし、受診を行ったことで「うつ病」と診断され、医師の診断書を提出することで休職し静養することも出来、適切な投薬で回復できました。

現在も発症前の同じ病院に勤務し、部署異動が認められ安心して働ける職場環境に復帰できています。

友人は勤務先が病院だったこともあり、職場環境や異動が認められやすかったのかもしれません。

しかし、病院側も本人も復帰の時はお互いに歩み寄りや、折り合い点を見つけることで、復帰することが出来たのではないかと感じます。

 

まとめ

「うつ病」と本人が気が付くこともありますが、周囲の人が気が付くことも多い病気だと思います。

うつ病からくる失敗を取り戻そうと、本人はどんどん頑張ってしまい、消耗してうつ病が重症になっていくこともあります。

「精神科」「神経科」の受診は、ハードルの高い受診科であり、また自分も認めたくない思いもあると思いますが、うつ病は病気です。

必要な服薬で回復していきます。是非、受診してください。そして、復職の時にはストレス要因が全部取り除かれていることはないと心得ながらも、会社側も復職者への配慮や上司、同僚も気を遣っていると思います。

良い着地点が見つかるように、「復職」への思いが伝わるといいですね。

 

 

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