生酵素と酵素の違いは?酵素を知って正しく摂取しよう!

最近よく耳にする『生酵素』、そもそも酵素ってよくわからないし、生酵素と酵素の違いもよくわからない、そんなあなたに向けて酵素について簡単にまとめてみました。

また生酵素が良いといわれる理由についてもまとめています。

酵素は人間にとってなくてはならないものなんです。

 

そもそも酵素って何?

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酵素の定義って何でしょう?

あまり難しいことはわからないのでググってみました。

生物の細胞内で合成され,消化・呼吸など,生体内で行われるほとんどすべての化学反応の触媒となる高分子化合物の総称。タンパク質だけまたはタンパク質と低分子化合物とから成る。その種類は多種多様で,化学反応に応じて作用する酵素の種類が異なる。酒・味噌の醸造をはじめ,食品工業・製薬工業に広く利用される。エンザイム。エンチーム。大辞林より ―

ググってもよくわかりません。^^;

要はたんぱく質の一種で食べ物を吸収しやすく分解したり、逆にたんぱく質や脂肪、ホルモンなどを生成するための触媒なんだそうです。

 

 

酵素の種類

Molecular formula(1)


では酵素にはどんなものがあるのでしょうか?

酵素には大きく体内で生成される「消化酵素」「代謝酵素」、食物から摂取する「食物酵素」があります。

 

消化酵素

名前の通り食べ物を消化するために必要となる酵素です。

食べたものを体内に吸収できるように分解して胃や腸から吸収できるようにするための働きがあります。

 

そのなかでも大きく以下の三つに分類されます。

炭水化物分解酵素

体内で生成される炭水化物分解酵素としては、主に唾液、膵液があります。

唾液

デンプンなどの多糖を二糖に分解します。

要はブドウ糖など、分解しやすいように分子を小さくしてるんですね。

膵液(すいえき)

膵臓で分泌される体液(消化液)で、三大栄養素全てを消化できます。

食後、膵管から十二指腸へと分泌されます。

タンパク質分解酵素

体内で生成されるタンパク質分解酵素としては、主に胃液、膵液、腸液があります。

主にたんぱく質をアミノ酸に分解する役目があります。

正式には違うみたいですが、一般知識としてはこのような感覚でよいと思います。

脂肪分解酵素

体内で生成される脂肪分解酵素としては、主に胃液、膵液があります。

主に脂肪をモノグリセリドと脂肪酸に分解しています。

代謝酵素

代謝酵素は消化酵素によって分解され、血管を通して体内の各所に運ばれたブドウ糖やアミノ酸、脂肪酸などをエネルギーとして使用できる形、つまりたんぱく質や脂肪、ホルモンに再構成する役割があります。

そのほかアルコールの分解などにも酵素は使われています。

年齢とともにお酒が弱くなるのも、こういった事情があるのかもしれませんね^^

体内では食物を消化酵素で分解し、必要な場所に運んで、代謝酵素で使用する場所に必要な物質に作り直しているということです。

なんともしちめんどくさいことが体の中では行われているんですね。

そのため消化酵素も代謝酵素も生きていくためには必要なものとなり、不足していると様々な不調が出てくるようです。

酵素は体内でも作られますが、年とともに体内で作成される酵素は少なくなってくるため食事から摂取して補う必要があります。

食物酵素

名前の通り食べ物の中に含まれている酵素のことです。

肉や魚、野菜や果実などおおよその食物には酵素が含まれています。納豆や味噌、ヨーグルト、漬物など発酵食品にも多くの酵素が含まれています。

やはり日本食は体によいのですね。

食物酵素を摂取すれば酵素が増えるってこと?

どうもそうではないようです。

食品機能学の教授である愛知学院大学の大澤俊彦教授によると食物から酵素を摂取しても酵素として吸収はされないんだそうです。

この辺がまたややこしいのですが、食事から摂取される食物酵素はそのままでは分子が大きくて胃腸からは吸収されない、というか酵素自体がたんぱく質の一種なので消化酵素によって同じように酵素分解されてしまうということです。

では、食物酵素を摂取しても意味がないのか?

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食物酵素を摂取しても体内で分解されてしまうということは、食物酵素を摂取しても意味がないのか?ということになります。

しかしそこは違うようです。

そもそも一般的な食事で摂取する肉や魚、野菜などの食物にも当然酵素はあり、食物を摂取すると同時に消化酵素として消化を促します

体内から分泌される消化酵素を生成しなくても補助してくれるので消化酵素の生成(使用)が少なくて済みます。

また栄養素を強化し消化・吸収を高めることで、体内酵素に働きかけ、活性化し、健康な体を作ります。

そのため、エイジングケアやダイエットなどにも効果があるといわれています。

酵素がダイエットに効く、美容に効く、飲んだら(食べたら)からだの調子が良くなった、というのはそのためです。

 

酵素と生酵素の違い

近年生酵素サプリという製品が販売されるようになり、生酵素という言葉を聞くようになりましたが、酵素と生酵素では何が違うのでしょう。

なんとなく違いは分かるがそれがどう作用するのか(メリット、デメリット)が解らない方も多いと思います。

ここではそもそもの違い、それによってどんなメリット、デメリットがあるのかを確認しておきたいと思います。

酵素と生酵素の違いはその名の通り熱処理の違いです。

飲料タイプの多くは清涼飲料水という品目です。

清涼飲料水は法律上製造過程において加熱処理もしくは同等の殺菌処理が義務づけられています。

そのため、飲料タイプの酵素ドリンクは65度で10分以上の加熱殺菌、もしくはそれと同等以上の殺菌をしなければならず、一般的には加熱殺菌がされています。

生酵素というのは加熱殺菌処理をしていないものをさしており、通常ドリンクタイプで生酵素というのはあり得ません。

多くの酵素は熱に弱く大体50℃から60℃くらいで非活性(失活とも言います)となり酵素としての効果が少なくなってしまいます。

そのためドリンクタイプの酵素は酵素そのものとしての効果はあまり期待できないものとなります。

 

酵素って何にいいの?

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酵素の種類でも述べましたが酵素は体内の営みに必要不可欠で、体内でも生成されているものですが、加齢とともに体内で生成される酵素はどんどん少なくなってきます。

そのため年齢とともに摂取した栄養素を効果的に摂取できなくなったり、代謝酵素による細胞の再生やホルモンバランスの調整、自然治癒能力が低下したりしてしまいます。

それを補うために食物酵素を効果的に摂取することが健康バランスを保つ秘訣となります。

食物だけで摂取しきれない酵素を生酵素などで補うと体に良いのはそのためです。

 

「酵素ダイエット」についてはこちらにまとめていますので、興味のある方はご覧ください。

 

液体タイプとサプリメントタイプはどちらが良いのか?

サプリだと水だけで飲めるので液体タイプに比べて持ち運びの不便さがありません。

そのためサプリタイプはいつでもどこでも摂取できて便利ですし、飲み忘れることが液体タイプより少ないと思います。

ご飯食べた後に薬を飲む感覚に近いですね。

液体の場合はそれ自体を持ち歩くのが大変ですし、他の飲み物で割って飲まないと味が苦手で飲めない方も多いようです。

また、飲もうと思ったときに用意ができずにそのまま忘れてしまうこともあり、定期的に飲むという栄養補助食品としての良さが生かしにくいです。

万田酵素のようなペーストタイプは携帯しやすくて良いですが、味の好みがありますので薬のように飲めるサプリメントタイプが一番使い勝手が良いと思います。

また、液体タイプは法律上清涼飲料水として分類されるため非活性の問題もあります。

「酵素と生酵素」の違いのところでも説明した通り、液体タイプの酵素製品は清涼飲料水として熱処理をされているため、死活した酵素しか入っていません。

そのため液体タイプは酵素を摂取するという役割はないということになります。

酵素をうたっておきながら酵素は死活しているという何とも不思議な商品です。

では、液体タイプが全く効果がないのかというとまた別の話で、乳酸菌やビタミン、ミネラルなど酵素以外の栄養素が豊富に含まれているため健康食品としては一定の効果は期待できるのではないかと思います。

 

まとめ

いかがでしたか。酵素がどういったものか?一般的な酵素と生酵素の違い、酵素ドリンクの問題点をまとめてみました。

酵素ドリンクは口コミを見ても飲んで調子が良くなった方もたくさんいらっしゃいますので、煮沸しているから効果がないのかというとそうでもないようです。

ただ、純粋に酵素を摂取しようというのであれば、酵素ドリンクは意味がなく、サプリメントなどの熱処理で酵素が非活性となっていないものを選択する必要があります。

目的や期待する効果からセレクトするのが良いですね。