きちんと体臭ケアしていますか?見落としがちなあの【女性特有の臭い】

これからの季節は、身体の臭いがとても気になる時期になりますよね。そろそろ消臭剤やデオドラント剤を購入しなきゃ!など思っている人も少なくないかもしれませんね。
体臭ケアは、汗を多くかくこれからの時期だけでなく、一年を通して行わなければいけないことを知っていますか?実は、女性には汗や皮脂などによる体臭の他に女性特有の体臭があります。女性の体臭について知っておかないと、自分では気づかないうちに臭っているかもしれません。
体臭ケアはしっかり行っているのになかなか改善しなかったり、正しく体臭ケアが出来ていなかったりしても非常にデリケートな悩みなので相談することもできず一人で悩んでいる女性は多いそうです。
そこで今回は、これからの季節に気になる体臭と女性特有の体臭について原因と予防法についてご紹介します。
身体から出る嫌な臭いの原因はなに?
身体から出る嫌な臭いの原因は、皮脂を分泌する「皮脂腺」、汗を分泌する「汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)」の3つが関係してきます。
皮脂や汗は分泌されたばかりではほぼ無臭です。しかし、時間が経つことによって皮膚に付着している菌(皮膚常在菌)に含まれる脂質、タンパク質、アミノ酸などの成分が、皮脂や汗を分解・酸化させるため不快なニオイを発生させます。
皮脂腺が原因の体臭(加齢臭)
皮脂腺から分泌される皮脂は肌を乾燥から守り潤いを与えてくれる重要な役割があります。
皮脂の分泌が正常な場合は嫌な臭いはしません。皮脂は空気と触れると脂肪酸が酸化して過酸化脂質に変化し嫌な臭いを発生させます。そのため皮脂の分泌が過剰になると臭いが強くなります。体質や皮膚の状態、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れなどによって過剰分泌が起こります
エクリン腺が原因の体臭(全身)
エクリン腺から分泌された汗は、暑い時や緊張した時などに出る汗でサラサラとしたほぼ無臭の水分です。そのため、汗をかいたらタオルなどで拭き取ることでほとんど臭いを発生することはありません。しかし、そのまま汗を放置することによって皮膚常在菌や衣服の雑菌などによって嫌な臭いを発生させます。
エクリン腺は全身にありますが、頭(頭皮・額・顔)、手足、背中などは緊張・不安・ストレスなど(精神性発汗)により汗が出やすくなります。
アポクリン腺が原因の体臭(ワキガ)
エクリン腺は全身にある汗腺ですが、アポクリン腺は数に個人差があります。ワキや乳輪部、へそ周り、陰部周辺にあり白く粘り気のある汗を分泌させます。基本的には分泌された汗は無臭ですが、皮膚常在菌や衣服の雑菌などによって嫌な臭いを発生させます。
女性にもある加齢臭
「加齢臭=中高年の男性」というイメージがありますが、実は女性も加齢臭があります。女性の加齢臭が気にならないのは女性ホルモンの働きのおかげです。しかし、女性には女性ホルモンのバランスが乱れたり分泌が少なくなる時がありますよね・・更年期です。更年期周辺の時期では、臭いを抑える働きが弱くなり加齢臭が気になり始めます。
また、更年期には自律神経の乱れによる「ホットフラッシュ」の影響で更年期特有の汗による体臭もあります。加齢臭の臭か更年期の臭いかは区別がつきにくいのが現状ですが、更年期は時間とともになくなるので更年期の体臭も自然となくなっていきます。
加齢臭の原因
加齢臭の原因は「ノネナール」という物質です。この物質は20~30代ではほとんど見られず、40代以降に見られる身体の老化による皮脂成分の変化によって作られる物質です。
「ノネナール」は、身体の中の活性酸素が脂質と結びついてできる過酸化脂質と、パルミトレイン酸という脂肪酸が合わさることで酸化し臭いが発生します。
女性ホルモンは皮脂の分泌を抑制してくれていますが、加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少すると皮脂の分泌が促され、過酸化脂質やパルミトレイン酸も多く分泌されてきます。その結果、酸化を防ぐことができなくなり加齢臭がより出やすく、臭いも強くなっていくのです。
女性特有の臭い
女性ホルモンは、臭いの原因と関係のある汗腺や皮脂腺の働きをコントロールしています。また、女性ホルモンは自律神経とも関係がある更年期や貧血などとも深い関わりがあります。そのため、女性には女性特有のニオイがあります。
デリケートゾーンの臭い
女性特有の臭いの一つに、デリケートゾーンの臭いがあります。デリケートゾーンの臭いは、なかなか人に相談することができないので正常かどうか判断ができず悩むところです。デリケートゾーンの臭いが気になるのは、主に生理の1~2週間くらい前から生理が終わる頃までの時期が多いです。
おりものの臭い
排卵日前後は、おりものの分泌量が増加するため臭いがすることがあります。そして、生理前になるとおりものが酸性化してお酢のような臭いになります。一般に「甘酸っぱい」臭いなら正常範囲です。臭いがきついようなら感染症などの病気の場合もるため注意が必要です。
女性ホルモンの影響による臭い
生理前はホルモンバランスが変化する時期で、皮脂の分泌を抑制するエストロゲンの分泌量が低下し皮脂量が増えます。大量の皮脂がニオイの原因を作る皮脂腺を塞いでしまうことで酸化して臭いを放ちます。
雑菌の繁殖による臭い
デリケートゾーンには「アポクリン汗腺」といわれる汗の腺があり、ここから出る汗は脂肪やアンモニアなどの雑菌の餌になりやすい物質が多く含まれています。アポクリン汗腺から分泌された汗が生理中の経血やナプキン、下着などで蒸れることで雑菌が繁殖して臭いがきつく現れます。
更年期にみられる臭い
女性ホルモンと自律神経は非常に深い関わりがあり、この2つの働きが乱れることによって引き起こされるのが更年期障害です。更年期障害の特徴的な症状はいくつかありますが、体臭を発生させる可能性があることは知っていましたか?
更年期障害で最も多い症状である「ホットフラッシュ」は、のぼせやほてり、発汗などの症状が突然現れ大量の汗をかきます。これは、自律神経のバランスが乱れることで汗腺の調節機能がうまく働かず起こります。
一度に大量の汗をかくと臭いの元となる成分が通常より多く含まれ雑菌が繁殖しやすくなります。また、更年期の汗は「悪い汗」といわれる不純物を多く含むベタベタした汗であることが特徴なため余計に雑菌が繁殖しやすくなって体臭が現れます。しかし、更年期の体臭は、更年期の症状がなくなると、身体の臭いもなくなります。
体温調節できる衣服等を着る、リラックスして気持ちを落ち着ける、ゆっくり入浴するなど血行をよくするなどの工夫で更年期の臭いを軽減することができます。
貧血やダイエットによる臭い
女性に多く見られる貧血も場合によっては体臭を発生させることがあります。
貧血になると体内の酸素やエネルギーが不足します。不足した酸素を補うために、体内では解糖系という部分が働き全身にエネルギー補給してくれます。この時に、乳酸が大量に作られます。体内に乳酸が増えるとアンモニアも同時に増えてしまいます。そのため貧血になると酸っぱい体臭を発生させてしまいます。
また、極端なダイエットも体臭を発生させます。
食事制限などを続けると基礎代謝が下がりエネルギーの燃焼ができなくなります。貧血同様、体内ではエネルギーを補うため乳酸とアンモニアが大量に作られ体臭につながります。
正しい体臭ケアと予防対策
主に体臭の原因は、汗や皮脂が皮膚の細菌(皮膚常在菌)や衣服などの雑菌と合わさることで嫌な臭いを発生させます。しかし、原因は汗や皮脂だけではなく、女性ホルモンや腸内環境などが原因で体内で悪臭を発生させてしまうこともあります。そのため、体臭の改善や予防には自分の臭いの原因を知り、身体を清潔に保つなどの外側からのケアと、食生活や生活習慣の見直しなどの内側からのケアの両面が必要になります。
身体を清潔に保つなど外側からのケア
体臭の改善・予防には身体の清潔を保つことが第一です。体臭に悩む人は毎日しっかり身体を清潔にしていると思いますが、ここではさらに効率よくケアできるポイントをお伝えします。
入浴のタイミング
仕事や家事で疲れた身体には乳酸が溜まります。乳酸は体内に留まるとアンモニアを含んだ汗を出す原因となり体臭につながります。そのため、入浴は一日の疲れをとり、就寝中に乳酸の排出を促すてめにも夜間に湯船につかりゆっくり入ることが効果的な入用方法になります。
正しい身体の洗浄方法
体臭が気になるとどうしても肌を強くこすり、ゴシゴシ洗ってしまいますよね。実は、「ゴシゴシ洗い」は、かえって皮膚を乾燥させ体臭を悪化させてしまいます。また、石鹸やボディソープを過剰に使用するのも皮膚を保護している善玉菌が減ってしまい体臭の原因となる悪玉菌が増殖します。
身体を洗うときは、石鹸やボディソープをたっぷり泡立ててやさしくなでるように洗い、しっかり洗い流すことが大切です。洗い残しも雑菌を増やします。また、臭いの気になる部分、主に身体のTゾーンと言われる胸元・背中・ワキの下・足の裏などは丁寧に洗いましょう。
石鹸・ボディソープの選び方
体臭ケアでは、消臭・殺菌作用のある薬用成分が配合されている「医薬部外品(薬用)」の石鹸やボディソープを使用するとさらに効果が期待できます。しかし「医薬部外品(薬用)」でも配合されている成分は商品によって違ってきます。できれば、制汗効果のあるパラフェノールスルホン酸亜鉛と殺菌効果のあるイソプロピルメチルフェノールの両方が配合されたものを選ぶこととよいでしょう。
デリケートゾーン
入浴やシャワーなどでしっかりと洗浄して清潔を保つことが大切です。石鹸を使用して優しく丁寧に洗うのが効果的ですが、デリケートゾーンの皮膚は薄いため洗浄力が強く低刺激なデリケートゾーン専用の石けんやボディソープなどを使ってみるとより効果的です。また、生理中はこまめにナプキンを取り替え、通気性の良い下着を着けることもおすすめです。
制汗剤とデオドラント剤(消臭剤)
制汗剤とデオドラント剤を効果的に使っていますか?
最近では制汗作用と消臭作用が一緒になっている商品も多いので気にすることはないかもしれませんね。実はこの2つは同じ体臭ケア商品でも使い方も作用も違うため、間違って使うと効果が得られないどころか、肌トラブルを引き起こしたり体臭を強めたりしてしまう可能性があります。
・制汗剤は、汗を抑える作用があり汗腺に直接働きかけます
・デオドラント剤は、臭いの元となる雑菌の増殖や繁殖を抑えることで臭いを抑える作用があります
制汗剤やデオドラント剤は、使いすぎると汗腺を塞いでしまい毛穴を詰まらせてしまうため、かゆみや黒ずみが現れることがあります。また、抗菌作用により必要な菌まで取り除いてしまう可能性もあります。
デオドラント剤は一定量の有効成分が効果がきちんと配合されている、「医薬部外品」を選ぶことが大切です。
また、においの元となる菌の繁殖を抑える抗菌がきちんとした製品を選ぶ必要があります。
消臭高いと評判のデオドラントのトータルケア製品デオシークは医薬部外品で消臭成分、抗菌成分のダブル効果であなたの悩みを解消します。
デオシークのクリームは永久返金保証付き、Yahoo!知恵袋などでも非常に評価が高い製品です。
生活習慣の見直しなど身体の内側からのケア
身体の内面からのケアには、皮脂の分泌量を増やさないための食生活の見直し、腸内環境を整える他にもストレスをためないなどのメンタル面でのケアも大切になります。
食生活の見直しと腸内環境
今までの食事を見直すポイントは、脂質とタンパク質に注意が必要です。この2つは熱量を多く消費するため汗をかきやすく皮脂の分泌を促します。また、消化・分解する際にアンモニアを発生させたり悪玉菌を増やしたりと腸内環境の悪化による体臭を招きます。基本的には、汗がかきやすい食品や身体を酸性にする食品を控えることが大切です。
また、腸内環境を整えることで、食べ物の消化分解の際に発生する悪臭を予防することができます。そのためには善玉菌を増やすことが必要になります。
食物繊維や乳製品、発酵食品を積極的に取るとともに、サプリメントなどを活用するのもおすすめです。シャンピニオンエキスやセルロースなどは、腸内環境を整えたり腸内で発生したガスを中和し無臭化したりする作用などがあります。
加齢臭ケア
加齢臭などの皮脂の酸化による体臭には、抗酸化作用の強い食品がおすすめです。
「オレイン酸」が含まれるオリーブオイルや「αーリノレン酸」が含まれるごま油・シソ油などは酸化しにくく血液の流れを改善します。また、身体の酸化を防ぐ緑黄色野菜やきのこ類、ナッツ類や赤ワイン・ココア・コーヒー・蕎麦などに多く含まれている、ポリフェノールやクロロフィルなどを摂取するのも効果的です。
体臭の改善・予防に効果のある殺菌・抗菌・抗酸化作用のある食品を毎日摂取するのは意外と大変なのでサプリメントなどを活用するのもおすすめです。
ストレス
ストレスを溜めないことも体臭の改善・予防につながります。良質な睡眠と適度な運動を心がけましょう。また、適度な運動は、汗の質を良くする効果も期待できるので積極的に行うことをおすすめします。
まとめ
体臭ケアといっても、原因によってケアの方法は違います。日頃からケアをしっかりしているから大丈夫と思っていても、自分では気づかない臭いがあるかもしれません。
すれ違う際にふわぁ~と良い香りがする女性には、男性だけでなく、女性の私でも「あっ!」と振り向いてしまうものです。