知らずにやると危険?1日2リットルの水を飲む健康法は肝臓の機能を高める効果アリ!

水を1日2L飲むとダイエットになる。
水を1日2L飲むと健康になれる。
こんな情報が多く出回っていますが、1日に本当に2Lもの水を飲む事は必要なのでしょうか。
水を1日2L飲む事で得られる効果効能やその根拠、あらゆる観点からのメリット・デメリットなども考察していきたいと思います。
水美容・健康法の効果効能が知りたい
では水を飲むことでどのような効果が得られるのか、その根拠も含めて考察していきましょう。
水を飲むことで得られる美容効果
◆便秘解消効果
・水を飲むことで硬くなってしまい出にくくなっている便が柔らかくなり出やすくなる
◆代謝UP効果
・水を飲むことでドロドロ血が解消され血流が良くなるため代謝がUPする
◆美肌効果
・水を飲むことで便や尿が増えデトックス効果が得られる
・代謝が上がる事で皮膚の修復・再生能力も高まり吹き出物ができにくくなる
◆むくみ解消効果
・常に水を摂取する事で、排出機能が高まり体内の余分な水分が排出されやすくなる為むくみの解消に繋がる
どれも女性の悩みに直結した、ぜひとも欲しい美容効果ばかりで驚きました。
確かに水を1日2L飲むだけでこれらの効果が得られるのなら試してみたくなるのも納得です。
水を飲むことで得られる健康効果
◆免疫力が高まる
・血流が良くなる効果で体温が上がり免疫力が高まる事が期待できる
◆老廃物排出効果
・水分排出時に老廃物が一緒に排出される
◆腸内環境改善効果
・便秘が解消されることにより腸内環境が改善される事が期待できる
医学的根拠はなし!?意外な真実とは
美容効果も健康効果も得られるなら、ぜひとも試してみたい水1日2L ですが、本当に効果が得られるのでしょうか?
実はこの水1日2Lという事の効果の医学的根拠はないのだそうです。
驚きましたね。
根拠もなくこの様な効果がうたわれているという事にもですが、美容に敏感な芸能人やセレブもこぞって水は1日2Lと言っているのに!
美しい人が実践していることは、「効果がある」という事の証明ではないのか?
そんな疑問から、水を1日2L飲む時に大切な事、見落としていることはないのかを考察していきましょう。
決められた量を守るよりも自分の体に聞く
人間の体の60%は水です。
生まれたばかりの赤ちゃんの体内は80%が水分なのでそうです。
そういった面でも水が私たちに欠かせないものであることには変わりありません。
しかし、1日2Lがなぜ必要なのか、という根拠は医学的にはありません。
そう、水を飲むことが不必要、効果には根拠がない、ではなく1日2L という数字に根拠がないという事なのでしょう。
水分は食事にも含まれています。
水分の多い食事を好む人、そうでない人によって必要な水分の量は必然的に変わってきますね。
大切なのはのどが乾きそうなら飲む事。
飲んだ水がおなかにたまってちゃぽちゃぽなのを感じているのにさらに頑張る必要はありません。
こまめに飲む事が大切
水2Lが必要なのね、と一気に飲んでしまう事も危険なようです。
のどが乾きそうかな?と思ったらこまめに飲むという、至極単純な事が出来ていれば体に必要な水分補給は出来ているそうです。
この時の、のどが渇きそうかな?という時というのがポイントです。
のどの乾きを感じている時には実はもう体は水分不足の状態に陥っているそうです。
しかもこの状態が長く続くと、のどの渇きを感じにくくなってしまう、感覚が鈍感になってしまうというから恐ろしいですね。
元々日本人には不向き?水美容・健康法
この水を1日2l飲むという美容・健康法は日本発祥のものではありません。
アメリカで爆発的に流行り、日本に入ってきた美容・健康法です。
その為日本人には不向きなのではないか?と疑問に思う点がいくつかあるのは否めません。
この美容・健康法はそのあたりも考慮する必要がありそうです。
見落ちしがち、和食と水の関係
実は私たちが日常口にする事の多い和食は基本的には塩分の高い食事です。
味噌にも醤油にも漬物などを考えても塩分が高い食材ばかりですね。
その塩分と水分は結びつきやすく体に溜まりやすくなってしまいます。
それがむくみを引き起こす原因となってしまうようです。
特に水のがぶ飲み、一気飲みを行っているとむくみやすくなるようですね。
しかし、減塩生活はなかなか味気ないもの。
健康に特に問題がないならそれほど減塩生活をおすすめしない、続けられないというのも現実ではないでしょうか。
水分代謝は風土も関係する?
乾いた土地では水分の蒸発が激しいですよね。
それは人間の体にも同じことが言えます。
水分代謝は尿だけでなく汗も関係してきます。
乾いた土地で肌からの水分蒸発が激しい場合、多くの水分補給を必要とします。
しかし、日本はそれほど乾いた土地ではなく、特別な運動をしない限りそうそう肌からの水分蒸発がひどくなるという事にならないという事は分かっています。
もちろんこれも限度ものでどんなに乾いた土地でなくても水分補給は必要です。
ですから自分の感覚が大切になってくるのですね。
効果的な水分補給の為に知っておくこと
水をこまめに飲む事は大切です。
しかし飲み方を間違えたり、体に不快な症状がでてきているのに続ける、というのはお勧めできません。
ここでは水をこまめに飲む美容・健康法で注意する事やポイントなどをお伝えしたいと思います。
むくみが気になる場合はカリウム摂取
塩分の高い食事が好きな方が水を飲むこの方法を試すとむくみやすくなってしまいます。
塩分過多の場合のみばかりでなくカリウム摂取不足の場合もむくみやすくなるそうです。
もちろん水分摂取を少しずつこまめに行う事でこの問題は随分と解消されやすくなります。
しかしどうしてもむくんでしまうな、でも水飲み健康法をいったん中止するのはもったいない気がするという方にはカリウムの摂取をおすすめします。
カリウムは水分排出に必要なミネラルです。
サプリメントでも簡単に摂取できますが、なるべくなら食事で摂取することが望ましいでしょう。
アボカドやバナナなど比較的手に入れやすいフルーツにカリウムは多く含まれています。
ドライフルーツにもカリウムは多く含まれているのでおすすめです。
便秘解消効果を望むなら硬水で
便秘解消の為にお水を飲むならマグネシウムのたっぷり含まれている硬水がおすすめです。
なかなか味はなじみがなく飲みにくいですがきつい便秘症状がマシになるなら、と美容に敏感な女性が実践しているようですね。
マグネシウムは妊婦の便秘時に処方されるほど安心な下剤作用のあるミネラルです。
日本の水道水は軟水ですのでミネラルウォーターを購入する必要がありますが、体に負担のある下剤や便秘薬を使用するよりは随分とナチュラルな作用で、なおかつ他のメリットを得られることが嬉しいですよね。
水分と一緒に排出されてしまうもの
むくみ症でない場合は、尿や汗の排出とともにナトリウムが失われることを忘れてはなりません。
体の中のミネラルバランスが崩れてしまう事で熱中症になってしまう可能性もあります。
特に汗を多くかいたという場合には塩分の補給も必要な場合があるという事を覚えておきましょう。
まとめ
水を1日2L飲むという美容・健康法だけでなく様々な情報はこの世の中に氾濫しています。
それらの情報が正しいのか、効果があるのかはやはり正しい方法を知っているからこそなのだと思います。
医学的根拠のない決められた量に左右されず、自分の感覚を鍛える事や自分の体と向き合う事が必要なのだと感じます。
ただし、高齢になってくるとのどが渇いたという感覚は鈍くなってしまいますので、その場合は自分の感覚ではなく時間的感覚でこまめな水分補給する方法にシフトチェンジする事が必要だと覚えておいてくださいね。