美容効果や癒し効果もあるキャリアオイルとはどんなオイル?

キャリアオイルをご存知ですか?
聞き慣れない言葉ですが、キャリアオイルは様々な種類や使い方がある、とても万能なオイルになります。

このキャリアオイルとエッセンシャルオイル(精油)があれば自分好みの香りのマッサージオイルを作ることもできますよ。

オイルと聞くと癒し効果のイメージが強いと思いますが、キャリアオイルは癒しだけでなく美容効果が期待できるものも多くあります。
今回はそんな万能オイル、キャリアオイルの使い方や効能などをご紹介していきます。

 

キャリアオイルとは?

キャリアオイルとは、エッセンシャルオイルを希釈するために用いられる植物油のことになります。
エッセンシャルオイルは濃度が高いので単独で使用することはほとんどありませんが、キャリアオイルは単独でも使用できるオイルです。

また、キャリアオイルはエッセンシャルオイルと馴染みが良く、肌にも浸透しやすいとても優れたオイルになります。

 

キャリアオイルの使い方

キャリアオイルは単独で使用したり、種類の違うキャリアオイルをブレンドしたりエッセンシャルオイルを少量混ぜて使用します。

〇キャリアオイルの使用量
全身に使用する場合は、30ml
両足に使用する場合は、15~20ml
部分的(首など)に使用する場合は、10ml
を目安にしてください。初めて使用する場合は少量から試すようにしましょう。

キャリアオイルとエッセンシャルオイルを混ぜる

エッセンシャルオイルを入れる量は、キャリアオイルの1%以内になるようしましょう。
エッセンシャルオイルの量を増やせばその分効果が上がるという事はなく、逆に気分が悪くなったり、肌への刺激が強すぎて肌トラブルになってしまったり、心身に悪い影響を及ぼしてしまう可能性もありますので、エッセンシャルオイルの使用量は必ずキャリアオイルの1%以内になるようにしてください。

また、体重が軽い赤ちゃんや子どもは大人以上にエッセンシャルオイルの影響を受けやすいので、3歳未満の子どもには使用しないでください。

エッセンシャルオイルの1滴の量は大体0.05mlになりますので、30mlの場合は6滴、20mlの場合は4滴、10mlの場合は2滴になります。

種類の違うキャリアオイルのブレンド

メインに使用するキャリアオイルを80~90%の量入れ、ブレンドするキャリアオイルは20~10%の割合でブレンドします。
初めて使用する際は、ブレンドさせるキャリアオイルを10%にして様子を見ながら使用していきましょう。

マッサージするときのキャリアオイルの量

マッサージに使用する際には必ずパッチテストを行うようにしましょう。
使用するキャリアオイルを少量肌に塗り24時間放置し肌に異常がないか確認します。

マッサージする際は、10円玉位の量を手のひらに取り両手を合わせてオイルを温めます。
そして、マッサージしたい部分に薄く伸ばし指と手のひらを使って優しくマッサージしていきます。

 

使いやすいキャリアオイルの種類と効能

キャリアオイルには沢山の種類がありますので、初心者でも使いやすいキャリアオイルとその効能をご紹介していきます。

スイートアーモンドオイル


こちらのオイルは、ビタミンB、E、オレイン酸、リノール酸などの栄養分を豊富に含んだとても使いやすいスタンダードなキャリアオイルになります。
滑らかな肌触りで肌馴染みもよくボディ・フェイシャル・ハンド・フットとどの部分のマッサージにも適しています。

色は、淡い黄色でほのかにアーモンドの香りがする位ですのでエッセンシャルオイルの香りを壊すこともありません。
適度な粘性を持ち柔らかい質感がリラックス効果を高めてくれます。

どんな肌質の方にも合うオイルですが、肌を柔らかくしてくれる効果や保湿効果があるので、特に乾燥肌の方におすすめです。
また、質感がとてもマイルドなので、赤ちゃんにも使用できベビーマッサージをするときにおすすめのオイルです。

グレープシードオイル


こちらのオイルは、ブドウの種から抽出されるビタミンEが豊富で軽い質感のとても使いやすいキャリアオイルになります。
伸びが良いので、広い範囲のボディマッサージに最適です。
色は薄い緑色で香りはほぼ無臭なので、エッセンシャルオイルの香りを壊すこともありません。

どんな肌質の方にも合いますが、保湿効果が高いので特に敏感肌や乾燥肌、脂性肌の方にもおすすめです。

ホホバオイル


こちらのオイルは、南米原産の低木から抽出されるオイルでサラサラとした質感でとても使いやすいキャリアオイルになります。
品質が安定しているので、腐敗することがほとんどありません。
精製されたホホバオイルは無色透明ですが、未精製のホホバオイルは金色をしているため「ゴールデンホホバオイル」と呼ばれることもあります。
臭いはほぼ無臭で、抗炎症作用があり皮脂バランスを整えてくれ、シミやシワの予防にも有効でどんな肌質の方にもよく合うオイルです。

 

ピーチカーネルオイル


こちらのオイルは、桃の種から抽出されるキャリアオイルになります。
粘性のある柔らかな肌触りで、ゆっくりと肌に浸透していきますのでフェイシャルマッサージにおすすめです。
スイートアーモンドオイルと似ていて刺激が弱いのが特徴で、どんな肌質の方にも合いますが、特に乾燥肌や敏感肌の方におすすめです。
また、保湿力も高く、肌荒れや湿疹、かゆみにも有効です。色は、淡い黄色でほぼ無臭のオイルです。

 

他のキャリアオイルとのブレンドに適したキャリアオイル

単独では使いづらいものでも他のキャリアオイルとブレンドすることで相乗効果が期待できるキャリアオイルをご紹介します。

アボカドオイル


こちらのオイルは、アボカドの果肉を絞って作られるオイルでビタミンA、E、B群やオレイン酸が豊富に含まれています。
また、保湿力が高く皮膚を柔らかくする効果もあるので足の裏やかかとのケアにおすすめです。
粘性が高く伸びが悪いので、伸びの良いキャリオイルに10~20%ほどブレンドして使用すると使いやすくなります。

椿油(カメリアオイル)


こちらのオイルは、椿から取れる日本の伝統的なオイルでオレイン酸が豊富に含まれています。
保湿力が高く浸透性もあるので、乾燥肌や老化肌のケアにおすすめです。
また、紫外線から髪や肌を守る効果もあります。
精製されたものは無臭で質感もサラサラしていますが、未精製のものは香りが強いので臭いの強くないキャリアオイルに全体の20~25%ほどブレンドして使用すると使いやすくなります。

ローズヒップオイル


こちらのオイルは、野バラの実から抽出されリノール酸やα-リノレン酸が豊富に含まれています。
肌にハリと潤いを与え、美白効果やシミ、老化肌の改善などエイジングケア効果も期待できます。
粘性が高くドロッとしていて独特の臭いがあるので他のキャリアオイルとブレンドして使用すると使いやすくなります。
品質が安定しているホホバオイルとブレンドすると長い期間使用できます。

ローズヒップオイルについてはこちらで詳しく記事にしていますので、ご参考になさってください。

 

まとめ

キャリアオイルの種類や効能、使い方などご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

ご紹介した使いやすいキャリオイルがあれば自宅で簡単にマッサージオイルを作ることができますし、自分の好きな香りのエッセンシャルオイルをブレンドすれば癒されながらスキンケアができますよね。

キャリアオイルにエッセンシャルオイルをブレンドして使用する際は「キャリアオイルの1%以内」を必ず守り、エッセンシャルオイルをブレンドしたオイルは3歳未満の子どもには使用しないようにすることは必ず守って下さいね。